Eos5D写真三昧 格安の海外旅行記と国内旅行のすすめ

海外旅行の情報を旅行記として綴った記録。EOS5Dとiphoneで撮った写真をあげております。

事故渋滞

2008年09月27日 02時05分24秒 | クロアチア旅行記2008年8月
画像は地図以外は全てビデオから落とした静止画である。
渓谷を抜けると雨が降り始めた。そして大渋滞に陥る。原因はトラックの接触事故で、30分以上も足止めを食うことになった。折角ギリシャ行きを決めて、走り出した日だと言うのについていない。渋滞で途方にくれていると、同じく渋滞待ちの男が我々に声をかけてきた。

男「どこへ行くのかね」
私「ギリシャに行くのさ」
男「事故渋滞だが、あと20分もすれば復旧する。で、どの道を通ろうとしているんだい?」
私「この道さ」(といって、昨日私が検討したルートの地図を男に見せる)
男「これは遠回りだ。コソボを通れ」
私「コソボは危険でしょう?」
男「いや、そんなことはない。大丈夫だよ」

話によると、この男はオーストラリア人らしい。モンテネグロ人が言うならまだしも、同じ外国人に言われてもねぇ、と思ったが、その男、あまりにも自信満々に大丈夫、安全だと繰り返す。たしかにコソボを通れば、かなりのショートカットになる。



旧ルートが、昨晩私が計画したルート。新ルートは、オーストラリアのオッサンが薦める道である。たしかにオッサンの言う道を選べば、ギリシャ入りの距離はかなり短縮される。しかし、このコースだとコソボ、マケドニアを通過する事になる。 ブルガリアは去年(2007年)にEUに加盟しており、遠回りだがこのルートのほうがはるかに安全なのを私は知っている。この旅行の出発前に、私は外務省の海外安全ホームページでコソボの情勢も見ており、コソボの危険度が一ランク引き下げられたのも知っている。
http://www.anzen.mofa.go.jp/info/info4.asp?id=180#header
 しかしである。引き下げられたとは言え、それは4段階のレベルの中で「3」から「2」に引き下げられたのである。「4」はイラクやアフガニスタンがランクインする危険度である。「3」はチベットやアルジェリアの北部などにランクインされている。コソボが「2」に引き下げられたのは2008年8月5日である。それまでは「3」だったのだ。引き下げられてから、まだ20日ほどしか経っていない。
 さて・・・どうする。個人的には行ってみたい気もする。コソボは2008年の2月に独立をしたばかりだ。日本がコソボを独立国として承認したのは、それから1ヶ月後の3月だ。独立してから半年しか経っていない。ここで家人と作戦会議。採決の結果、満場一致でコソボ入りが決定してしまったのである。



セルビア国境の数キロ手前の風景。バルカン半島にはイスラム人も数多く住んでいる。左の尖がった塔は、イスラムの教会。



モンテネグロ―セルビアの国境。ピンボケで申し訳ない。いよいよ我々はセルビアに入国し、コソボに入る。



セルビア入国を果たす。ここからコソボ国境までは20キロ程しかない。クロアチアのレンタカーで、セルビアに入るというのも、なかなか勇気がいるものである。ミロシェビッチが死んでからまだ二年しか経たない。カラジッチが捕まったのは先月(2008年7月末)である。セルビアもまだまだ安定しているとは言い難い。



まもなくコソボ国境である。日は沈み、夜の帳がおりてゆく。ちょっと怖い。