「アルランダ空港・・から」

ロンドンのヒースロー空港でキャリー嬢に見送られてアルランダに向うジャンボ機が急角度で上昇しロンドン郊外の緑に囲まれたゴルフコースを下に見ながら昨夜のキャリーとの思い出に耽った。
オックスフォードで法律を学ぶ彼女は美人学生だが個人的には英会話の先生でもある。ロンドンでの最後の夜はたっぷりと楽しみ次の再会を約束した。約二時間のフライトでストックホルムのアルランダ空港に着いた。
スウェーデンは初めて来たのになんとなく前にも来たような印象がしてこれから過ごす事になるこの国に思いを馳せた。僕自身人見知りしない性格なので何処に行っても気おくれはしない。空港内のレストランで腹ごしらいをして一時間ほどぶらついてその日予約してあったホテルに向かった。
ホテルの部屋のベッドの壁にはスウェーデン国王と王妃の絵が飾ってあったのも印象的だった。早速ホテルのバーで軽く飲んで少し体を休めキャリーにお礼の電話を入れひと風呂浴びて夕食して早めに寝た。
バスルームには王室御用だしのアメニティーグッズが用意されていたが髭剃りだけを使った。以前にも書いたが僕はいつもホテルには気を遣う。予約では超はつかないまでも一流ホテルを準備する。滞在期間中にはストックホルムではノーベル賞授与で使うホテルもそうだし、パリではリッツやジョルジュⅤ（サンク）など・・・。
一人で宿泊してたのでホテルのフロントの女の子を誘って翌日にはホテルの外で食事も楽しんだ。暫く滞在するスウェーデンではヨーロッパのあちこちに行くのにアルランダに世話になると思うとここがベースキャンプになるのだという気がしたものである。スキポールやレオナルド・ダ・ヴィンチ・・シャルル・ド・ゴール空港などへ。