今年は日本にとってノーベル賞受賞の年になった、それも科学の分野すなわち物理学賞と化学賞でしかも四人の受賞者が生まれた。
しかも夫々30数年前の仕事に対するスウェーデンのノーベル委員会の決定である。
中間子理論で受賞した湯川博士以来多くのノーベル賞の受賞を生んだ日本。
イギリスでは104人とイギリス出身の8人を数えている。だがイギリスではスティーブン・ウィリアム・ホーキング(Stephen William Hawking)が未だ受賞していないのだ。
アイザック・ニュートンやアインシュタインと並び称じられる彼がである。宇宙に於ける大統一論の第一人者の彼がよく言われるのが究極のノーベル賞の受賞者がW・ホーキングだとされており、僕自身もそんな気がする。
1000万スウェーデン・クローナが受賞者に贈られるがスウェーデン中央銀行の基金も厳しくなってるようだ。授賞式はノーベルの命日にあたる12月10日幾つかの異なった場所で行われるが僕がストックホルムにいた頃この国は実に素晴らしい国に思えたものである。
ノーベル賞が必ずしも平和な(結果的に)行いに受賞されるものとは限らない。特に核や原子力の場合がそうだ。しかしこれらでも宇宙の中から生み出されたものであり、先に述べたホーキングの大統一論に含有されているのだ。
宇宙には生死が含まれていて、宇宙と雖もその死が待っているのだと思う。そして死と同時に新しい生が生まれるのである。