手術
2009年11月24日 | 夫
夫は自分の考えをなかなか改めない性格である。
18歳のときに「肉食はよくない」と決めてから、今年の2月に栄養の偏りなどで入院するまでほとんど肉類を食べなかったくらいだ。
強靭な意志の持ち主、と書けばかっこいいが、そばにいるものたちはそれに振り回される。
義母など、息子のために一緒に食事をするときは別メニューを用意しなくてはならなかった。
今日、足の裏付近にあるほくろを切除する手術をうけた。
10分ぐらいで終了、3針縫う程度の簡単なものだったが、
この手術に至るまで、5,6年を経ているのだ。
話は夫と交際が始まった10年ほど前にさかのぼる。
私の足のほくろを見つけた彼はすぐに言ったものだ。
「危ないから、取ったほうがいいよ」
足の裏のほくろは危険であることが指摘されている。皮膚がんになる可能性が高い、と書籍やインターネットで解説されている。
わたしはすでにそのほくろを見つけて長いこと観察していた。
大きさも色も変化がないので、このままで大丈夫だろう、と判断していた。
そういう自分の考えを彼に言ったのだが、納得しないのはもちろんである。
それ以来、機会あるごとに「とれとれとれとれ」とうるさい年月が過ぎて行った。
一度など、本当に切除するつもりで実家付近の病院で診察を受け、手術の予約まで入れたのだ。
が、余計な医療を受けることを考え直し、キャンセルした。
あれから約10年、ほくろは大きくなることも色が変化することもなくそのままだった。
夫は忘れてくれなかった。
1年前からさらに激しく「取れ取れ攻撃」を開始した。
もう、うるさいの、なんの。
仕方なく、折れた私は6月に手術の予約を入れた。
その当日。
担当医師は私のほくろを見て言った。
「これから夏で、汗ばむ季節でシャワーしたりプールに行ったりするだろうから秋にしましょう~」
気合を入れて手術に赴いたのに、拍子抜けだった。
そうさ、このほくろは緊急事態ではない、取らなくても大丈夫なのさ。
これで延期になったのだが、私としては永遠の延期のつもりだった。
が、夫は忘れてくれなかった。
わたしが帰省中に予約を入れたらしい。
最後の最後まで、
「りすの考え次第です」
と言いながらわたしが拒否すると「なんで?危ないよ」と答える。
「はい、やります」
の返事を聞けるまで繰り返すのだから、
たまったものではない!!
夫のしつこさに負けて、手術を受けてやったのさぁ~~~
今日から三日間、シャワー禁止、なるべく歩行を避け、安静に過ごさなくてはならない。
フン、インターネット三昧してやれ!!
義母の料理も手伝わないでごろごろしてやるぞ!!
頭かゆいから、シャンプーお願いね~
医師と看護婦、マスクなしだったぞ、べらべらしゃべりながら楽しそうに手術していた様子も書きたかったけど、
手術跡が痛いのでこれ以上無理、大事に過ごすことにする
18歳のときに「肉食はよくない」と決めてから、今年の2月に栄養の偏りなどで入院するまでほとんど肉類を食べなかったくらいだ。
強靭な意志の持ち主、と書けばかっこいいが、そばにいるものたちはそれに振り回される。
義母など、息子のために一緒に食事をするときは別メニューを用意しなくてはならなかった。
今日、足の裏付近にあるほくろを切除する手術をうけた。
10分ぐらいで終了、3針縫う程度の簡単なものだったが、
この手術に至るまで、5,6年を経ているのだ。
話は夫と交際が始まった10年ほど前にさかのぼる。
私の足のほくろを見つけた彼はすぐに言ったものだ。
「危ないから、取ったほうがいいよ」
足の裏のほくろは危険であることが指摘されている。皮膚がんになる可能性が高い、と書籍やインターネットで解説されている。
わたしはすでにそのほくろを見つけて長いこと観察していた。
大きさも色も変化がないので、このままで大丈夫だろう、と判断していた。
そういう自分の考えを彼に言ったのだが、納得しないのはもちろんである。
それ以来、機会あるごとに「とれとれとれとれ」とうるさい年月が過ぎて行った。
一度など、本当に切除するつもりで実家付近の病院で診察を受け、手術の予約まで入れたのだ。
が、余計な医療を受けることを考え直し、キャンセルした。
あれから約10年、ほくろは大きくなることも色が変化することもなくそのままだった。
夫は忘れてくれなかった。
1年前からさらに激しく「取れ取れ攻撃」を開始した。
もう、うるさいの、なんの。
仕方なく、折れた私は6月に手術の予約を入れた。
その当日。
担当医師は私のほくろを見て言った。
「これから夏で、汗ばむ季節でシャワーしたりプールに行ったりするだろうから秋にしましょう~」
気合を入れて手術に赴いたのに、拍子抜けだった。
そうさ、このほくろは緊急事態ではない、取らなくても大丈夫なのさ。
これで延期になったのだが、私としては永遠の延期のつもりだった。
が、夫は忘れてくれなかった。
わたしが帰省中に予約を入れたらしい。
最後の最後まで、
「りすの考え次第です」
と言いながらわたしが拒否すると「なんで?危ないよ」と答える。
「はい、やります」
の返事を聞けるまで繰り返すのだから、
たまったものではない!!
夫のしつこさに負けて、手術を受けてやったのさぁ~~~
今日から三日間、シャワー禁止、なるべく歩行を避け、安静に過ごさなくてはならない。
フン、インターネット三昧してやれ!!
義母の料理も手伝わないでごろごろしてやるぞ!!
頭かゆいから、シャンプーお願いね~
医師と看護婦、マスクなしだったぞ、べらべらしゃべりながら楽しそうに手術していた様子も書きたかったけど、
手術跡が痛いのでこれ以上無理、大事に過ごすことにする