怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

便座カバー

2009年11月06日 | 義母
日本で買ってきた粘着シートタイプの便座カバーを使ってみた。
これが、えらく具合がいい。
この2年間、少しでもドイツ流の生活に馴染もうと、便座カバーを使うことさえ遠慮していた私、
エラすぎたぞ!!
座ったときのヒヤッとした感覚は、欧州人でさえ抵抗があるのは、
「チャーリーとチョコレート工場」の原作者、ロアルド・ダールの自伝を読んで知っていたものだ。
確か、ダールがイギリスの寄宿舎学校生活をしていた頃の話。
上級生に、「便座を暖めて来い」と命令され、
彼のためにダールがズボンを下ろして冷たい便座を暖めなくてはならなかった、という部分がひどく印象に残っている。
それくらいヨーロッパ人も冷たい便座が嫌いなのに、なぜ今でも暖房便座やカバーが普及しないのか、不思議でならない。

カバーをつけて二日後。
覚悟していた事態発生。
「あの便座の上のものは何だ?」
こうクレームするのは当然ながら義母である~
彼女の反対の理由は「衛生的でない」だそうだ。
そうかい、あなたは毎日便座を消毒でもしているのかい?
そう反論したかったが、隣にいた夫がなにやら説得してくれた。
「洗えるから大丈夫、カバーは日本では常識だから・・・」
という内容。
常に「実家に戻ってやる」と脅迫しているせいだろうか、役に立つ夫だ!


便座が衛生的でない、という感覚は義母以外にも多くの人が感じているようである。
前回の記事で都庁展望室を訪れたことを書いたが、
あそこのトイレに妙な注意書きがしてあった。
「便座の上に土足で乗るな」というような外国語がイラスト共に書かれてある。
洋式便座に座るのに抵抗があるアジア各国からの観光客のためのようだ。
あの高さと幅の便座にまたがって用をたすのも危険なような気がするのだが、
見知らぬ人の糞尿を肌につける危険を冒すよりまし、と考えるのか?
まあ、合理的な考え方ではあると思う。
注意書きを写真撮影をしなかったのを非常に後悔している。

このカバーを付けたトイレは成り行きで私の管理で、私たち夫婦が使うのが基本になっている。
それでも、義母が選んだカーテンや敷物にあわせなくてはならないので、
ちゃあんとピンクのを選んできたのだぞ!
見事に調和してるではないか?
義母も、このかバーに慣れてもらえば、冷たい便座より快適なことをすぐに感じてもらえるだろう~
ドイツ家庭での便座カバー普及に貢献する気満々のりすであ~る。