
4月21日は「聖木曜日」だった。
教会付属の本屋で買ったこの日めくりカレンダーはキリスト教行事の情報満載である。(りす理解不能)
真ん中の赤い字で書かれてあるのが『聖木曜日』なのだが、直訳すると「緑の木曜日」である。

名前のとおり、この日には緑の野菜をスープにする習慣があるそうな。
昼食のこのスープの青菜はウチで栽培されたもの。今年の収穫物の2番目のものかな。一番目は浅葱だった。
ところで、復活祭は毎年3~4月頃をうろうろ日にちを変えるものである。3月初旬の寒い頃など、青菜の収穫が難しいときはどうしたのだろう?
義母が言うには、子供の頃は畑にないと野原に採取に行ったそうな。
「いまじゃあ、スーパーに行けばなんでもそろっているからなぁ~」と義父。
青菜をあまり食べないここの生活、おいしいスープだった、ああ、毎日青菜を食べたいぞ。

ところが、スープのあとはこれ。牛乳メシ。
私の大嫌いなメニューの一つ。義父には贅沢なメニューの一つ。
義父の出身国ポーランドもここも、米の栽培ができない寒冷地。暖かい南の国の産物である米を食べるのは贅沢、なのだそう。
まあ、日本だって、平民が腹いっぱい100パーセントの白米を日常的に食べられるようになった歴史は短いのだから義父母を笑えない。
けど、牛乳メシはわたしにとっては異端メシなんで、即行拒否さ。
わたしだけきのうの残り物をたべたぞ。
そういえば、スペイン語圏にはこの牛乳メシを讃える子供の歌がある。
「牛乳メシ、結婚したいな、サンニコラスの女の子と。縫い物と刺繍ができて・・・」とかいう歌詞の内容。
この動画の53秒頃の鍋の様子が義母が牛乳メシを作る様子と酷似しているのが恐ろしい~
(セルバンテスさん、ご協力をありがとうございます)
今週末は復活祭。降誕祭に並ぶキリスト教における重要な行事である。
行事といえば行事食。行事食といえば伝統的、伝統的といえば不味い、である。
去年は確か、わたしはこの行事食を食べたくないがために仮病になったものである。
10日ほど前、ウチにこんなチラシが入ってきた。

私は一番下の魚の絵に注意が集中。なんだなんだぁ~
義父が尋ねた。「りすは魚を食べたいかい?」
復活祭直前の金曜日は魚を食べるのか?
いいや、そんな習慣云々は重要ではない。ここのお祭りで売られているサバ一尾丸焼きは高くて食べられなかった。ドイツでの永遠の憧れの魚料理だ~
なぜか今年は私のためにこのサバ料理が注文された!
うほほほほほほ~
二年連続の仮病は回避された。