怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

水辺に住みたいドイツ人

2011年04月25日 | ここの生活
夫の仕事仲間がミュンヘン南の某湖の街から隣の湖の街に引っ越した。
以下三枚は冬場に伺ったときに撮影した湖畔。


次の三枚は4月。撮影場所は同じ湖畔の別の場所。


ドイツでは湖畔に住むのはステイタスなのだそうで、この湖周辺には金持ちが集まっているそうな。
どこかにオリバー・カーンが住んでいるそうだ。湖畔とはいえ、ミュンヘン市街まで約30分。通勤可能な地域である。

日本の実家から車で約30分ほどの湖畔の街は、どうにもこうにも高級住宅街と呼ぶには縁遠い雰囲気だったのでにわかにここの「湖=金持ち地域」のイメージが湧かなかった。
日本はどちらかというとより便利な都会に住むのがステイタスで、自然が豊かなところに住んでいるのはあまり自慢にならない傾向がある。

2~3週間前に再びここを訪れた時に、車で周辺住居を見せてもらった。

あるは~あるは~、城のような個人の家が!ひゃ~

うほぉ~
そういえば、マレーシア旅行時にも在住友人と車で金持ち生息地域を走って鑑賞したものだ。
クアラルンプールの場合は丘の上にあったな、高級住宅街。「きゃ~、でか~い、すご~い!」皆で叫んだものだ。
高級住宅街はどこの国でも鑑賞物になるか!


↑は敷地の入り口から住居の入り口までえらく距離がある家の例。
こんなのって、本当にあるんだっ!!

奥に見えるのがそのお屋敷だ!
「きゃ~、こんなに広いと庭師が必要ねぇ~」「宝くじを当てなくては!」などと叫ぶエリさん(ドイツ人、ここ近隣在住)。
車の中でマレーシアの経験と同様に叫びまくったのがおかしかった。どこの国の人たちも豪邸に憧れるのか?

この経験の後日、東京の友人から手紙が届いた。
彼女は現在は会社を経営しているが神戸出身のお嬢さまである。
最近女学校の同窓会出席のために神戸に行った時の感想が記されていた。
「昔から外国人が山のふもとに住むのを好み、海の向こうに自分達の国が、故郷があるのを思って海を眺められる場所に住んだことを思い出します」
という一文を読んでさらに納得した。
欧米人は遺伝子レベルで水辺に住むのを好む、と。

自宅の庭にプールを所有する家も多い。年中寒冷なここ、水に浸って暑さを凌ぐというより、
水辺に寝転んで、あるいは水面を目の前に読書などしながらくつろぐためにプールを所有しているように思われる。

さて、城とは言い難いが充分な広さとモダンなインテリアのエリさんの素敵なおウチ。
グランドピアノがある3階の部屋から湖を見下ろすことができるとか。(見るのを忘れたりす!)

この日はバーベキューに招かれていた。

おいしかった~

私は湖畔に住むってできそうもない。
毎朝、焼きたてのパン屋のパンを歩いて買いに行って食卓に載せることができるドイツ生活のほうがよくないか?
玄関から敷地の外まで出るのに距離がある家って、食卓に載る前にパンが冷えて固くなりそうだっ!

いや、そんなことはもう、どうでもいい。
この、同居、どうにかならないか?
湖が見えなくても、プールがなくても、庭は手入れが大変だから要らないし、バーベキューができなくても、ああ、焼きたてのパンが買えなくても
寝室と風呂と洗濯機と台所があって義父母がいない家が欲しい