怠慢主婦 ドイツで同居 

日本食を食べなくなり義両親のしもべと化し、すでに何年になるだろう。遠い目しながら今日も行き抜いてやるぞっ

ベルリーナーの作り方

2013年02月11日 | お菓子
私があまりにも頻繁にカーニバル揚げパン(以後、ベルリーナーと表記する)のことを話題にするので、義母は作る気になっちゃったらしい。
 これは地元フリーペーパーの記事だったか。
義母が見つけたレシピだ。
 
  
牛乳にバターを入れて溶かしておく。右は揚げ物鍋だ!軽く50年以上使っている品だそう。お宅のお義母さまはこ~んな物をもっているかいと、もう自慢するしかない心境のこの頃だぞ。
ウチは揚げ物料理をすることがほとんどない。カツレツのような揚げ物はフライパンにごく浅く油を敷き、焼くように調理している。
鍋の中にはヤシ油が主原料の食用油、私は苦手なのだけど、仕方がない。
粉に砂糖・塩・イースト、バターを溶かした牛乳を入れてこねる。

  
一時間ほど発酵させる。義母は乾いた布巾をかけておくのが好きなようだが、私は皿を載せておくほうが好き。
どちらが効率的に発酵する??ま、どうでもいいけど。写真右は途中経過の撮影。
卵黄を入れて更にこねる。


丸く形作る。あまり大きくすると中まで火がとおるのが難しいので程よい大きさに。二次発酵30分ほど。


茶色くなるまでゆっくり揚げる。家中が油臭くなるこのお菓子、義両親たちは嘆きあっていた。
ええっ、作ると言い出したのはお義母さんだぞっ

ただし、味は最高。おいしかった。市販品はジャムやクリームを入れたり粉砂糖を飾ったりするが、手作りのこれはこのままで充分甘くておいしい。

ベルリーナーに関する義母の思い出。昔(この「昔」というのがどのくらい昔の話かちょっと聞き取れなかった。彼女のおばあさんの時代か、彼女が子供の頃のことか)はベルリーナーを作るのも貧しい家庭は難しかったのだそう。鶏を飼育できる経済力があるかどうか、にかかっていたらしい。ド田舎の暮らしは家畜所有も食生活の豊かさを左右したらしい。
ベルリーナーの材料、卵が手に入らないと作れないのだとか。卵の入手が難しい時代って・・・
もっとも今では普通の「週末のケーキ」は戦後しばらくしてからの習慣だから、昔にベルリーナーを作れない家庭があっても私には全然不思議ではない。
古い時代のドイツの貧しい生活の思い出、義母には結構聞かされて鍛えられているぞ、私!
豊かな時代に豊かな国に生まれ育ったことに感謝しなくてはならないかな、とチラッと考えた。貧しい時代にドイツのド田舎に嫁に来たら、さらに過酷な人生だっただろうなぁ。いや、昔の日本だって過酷な生活だっただろうからどちらにしても同じかぁ~、少なくともラプスカウスとか牛乳メシを常食する環境じゃあないだろうけど、いや、これが大根飯だったらもっと大変かっ、ああ、妄想ぐるぐる~


ヨーロッパ(海外生活・情報) ブログランキングへ