雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

女たちは二度遊ぶ/吉田 修一

2008-06-18 | 小説
 昔の女を思い出す、十一の短編集。

 
 昔付き合ってた女のことは、確かに、たまに思い出す。それは、ほんの些細なことで、付き合ってた頃流行ってた曲を耳にしたときとか、買い物してて彼女の好きだった食材を見つけたときとか、思い出の場所の近くを通り過ぎたときとか・・・ただ、それだけであって、特に今どうしてるんだろう?とか、ずいぶん変わっちゃってるんだろうなぁ、くらいは思うけど、もう一度会いたい、とか、あの日に戻りたい、とかは、全然ない。
 はっきり言って、昔の女なんかにはなるべく会いたくはない、と思う。べつに、酷い別れ方をしたとかは関係なく、笑顔で別れた相手とか、「これからも友だちでね」とかアホなことをぬかした娘とかも、とにかく、もう別れて思い出にしてしまった女には、会わないほうがいい。

 何故って?


 それは、うちのカミさんが、一度別れたことがある女だからだ。。。(ここ、笑うとこな)
コメント (2)
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