雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

夜明けの街で

2007-11-17 | 小説
 東野圭吾著『夜明けの街で』

 不倫と、その不倫相手の女性に関わる昔の殺人事件のお話なんだけど、ハッキリ言って、これ、無理やりミステリーに引っ張っていってるなーという感がどうにもこうにも。。。不倫の話だけでよかったんじゃねーの?とか思ってしまいました。

 最初のほうは、それこそ、如何にして男という馬鹿な生き物は不倫に走っていくのか?みたいなことを、わりと軽快に描写していて、けっこうニヤニヤドキドキと楽しめていたんだけど、なんか中盤から無理やりミステリー的要素を散りばめ始めて、しかもそれが不倫云々、奥さん云々とか不倫ミステリーなら分かるけど、まったくもって、現在不倫中の相手の、しかも時効を迎えようとしている十五年前の事件ときたもんだ!

 まぁ、でも、タラタラと不倫状況を書き連ねてっても確かに面白くはないかも知れないが、既婚者からするとなんだか言い知れぬワクワク感が湧いてきて、それはそれでいいかも、とか思っちゃうんだけど、やっぱ東野圭吾だもんなー、ミステリーにしなくちゃなー、ってとこなんだな。

 ともあれ、これを読むと、いかに不倫はめんどくさいものか、ということが解かります。でも、男ってやっぱ馬鹿だから、突っ走っちゃうんだよなー。。。。
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