雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

真夜中のマーチ/奥田 英朗

2008-01-31 | 小説
 ひょんなことから知り合いになった、ともに二十五歳の男二人と女一人。
 
 プロデュース会社を経営し、ヤクザも含め、幅広い人脈を持つヨコケン。
 類い稀なる記憶力を持ち、自分の勤めている一流企業の御曹司と同姓同名のセックスアニマル、ミタゾウ。
 そして、類い稀なる美貌とその性格の悪さで同性の友達がいない、ドーベルマンのストロベリーを従える成金美術商の娘、クロチェ。

 十億円の大金を狙って、この三人が真夜中の街を駆け巡る!

 と、そんなカンジでしょうかね。とにかく軽快で、流れるように読み進められます。二転三転と転がる内容もさることながら、奥田氏特有の愛着の湧くキャラクターたちにどっぷり惹き込まれていきます。
 伊坂幸太郎、森見登美彦、奥田英朗、この人たちの描く人物って、本当に魅力的なんですよねー。

 そして、奥田氏と言えば、そう、下ネタ、ですね。今回もキッチリとオイシイ場面で「そうキタか!」ってのがありました。

 とにかくサクサクいける、とてもオモロイ、エンターテイメント小説でした☆
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2 コメント

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Unknown (ノロモン)
2008-02-01 03:32:18
彼等のを読んでいると、俺が一昔前に心踊らせて読んでいた東野圭吾や宮部みゆきの時代は終わったんだな~って。
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Unknown ()
2008-02-01 22:44:08
ミステリは厳しいよねー。次から次へと新しいネタひねり出さなきゃならないし・・・かといって大胆に作風変えたりすると、またブーイングだし。
コンスタントに作品だすより、綾辻みたいに焦らしに焦らしてドカーンってのが賢いんだろうね☆まぁ、彼は焦らしすぎだけど・・・
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