図書館にて……
オレ 「あの、予約の本、お願いします」
と、貸出カードを司書さんに差し出す。
司書 「はい、少々お待ちください」
と、席を立つ。
が、なかなか本が見当たらないらしい。オレの後ろに何人か、待ち人来たる。
司書 「連絡、来ました?」
オレ 「はい」
司書 「え~っと……『叫びと祈り』、『叫びと祈り』……」
嗚呼、なんか恥ずかしいぞ。なんか、タイトル連呼されるのって非常に恥ずかしいぞ。なんか、後ろの奴に「ナニ? コイツ、叫ぶん? 祈るん?」とか思われてそうで。
嗚呼、確かに。今はなんか、叫びたいような祈りたいような気分だがなっ!
程なく、『叫びと祈り』は見つかった。
が、
AVとミステリ小説のタイトルは極力、他人様には知られたくはないな
と、思った。
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