雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

叫びと祈り/梓崎 優

2010-03-20 | 小説

 図書館にて……

オレ 「あの、予約の本、お願いします」

 と、貸出カードを司書さんに差し出す。

司書 「はい、少々お待ちください」

 と、席を立つ。

 が、なかなか本が見当たらないらしい。オレの後ろに何人か、待ち人来たる。

司書 「連絡、来ました?」

オレ 「はい」

司書 「え~っと……『叫びと祈り』、『叫びと祈り』……」

 嗚呼、なんか恥ずかしいぞ。なんか、タイトル連呼されるのって非常に恥ずかしいぞ。なんか、後ろの奴に「ナニ? コイツ、叫ぶん? 祈るん?」とか思われてそうで。

 嗚呼、確かに。今はなんか、叫びたいような祈りたいような気分だがなっ!



 程なく、『叫びと祈り』は見つかった。

 が、


 AVとミステリ小説のタイトルは極力、他人様には知られたくはないな

 と、思った。

 
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