はてさて、ちょいと変わったところといっても、メイドさんがご奉仕してくれるところだとか、女王様にご奉仕するところだとか、昼下がりに暇を持て余しているミセスと電話でお話して合う約束を交わしたりだとか、まして、女子高生の脱ぎたてパンツが店内に所狭しと販売されている、とか、そういった類いでは、もちろんありません。
前フリはこのくらいにして・・・『溝の口』へ向かいました。
何故、溝の口?かと言いますと、話せば長くなりますが、昔カミさんが川崎の方に住んでいたことがありまして、それで。(頑張って端折りました☆
そんなワケで、溝の口駅を出る頃には雨も小雨になっていて、フラフラとその辺を歩いているうちに傘をさす必要もないくらいになりました。
どこか粋な定食屋にでも入ろうか、と、しばし探し歩いてみましたがなかなか思うようなところは見つからず、かなり腹も減ってきたので「ここでいいじゃん」と、ふと目の前にあった小汚い・・・否、情緒漂う(築地編でも似たようなこと書いてたな)立ち食いそば屋を指差しました。
そこは店舗が二つくっ付いていて、一つは「十字屋」という立ち食いそば屋、もう一つは「しんちゃん」(確かそんな名前だったと・・・)という夜間営業の居酒屋でして、入り口が三つも四つもあって何処から入ればいいのやら?と戸惑いながら、一つ選んで入ると、そこは長テーブルにお弁当や惣菜が並べられており、ふと、入り口に顔を戻してみると「惣菜 十字屋」と、なるほど、三つ目の店舗ですね・・・って、ラビリンスかい!などと小声でツッコミを入れていると、その先から「いらっしゃぁ~い」と気の抜けたオバサンの声が。
声のした方を見ると、白い頭巾をかぶったオバチャンが三人ほど、そばやうどんを作っていたので、あぁ、奥がそば屋なのね、でも、この惣菜も美味しそうだから、これも、とパックに入った昆布と野菜の煮浸しみたいな惣菜を手に、カウンターへ向かいました。
少々思案した末、私は山かけそばを、妻は山菜そばを注文しました。立ち食いそば屋なので、もちろんカウンターの所で立って待っていたら、居酒屋店舗のほうから丼物を食ってたオッサンが「こっちこっち」と私たちに手招きをします。
私たちは導かれるまま居酒屋店舗へ。
「そこ、座って食いな」とオッサンがテーブル席を指差し、にこやかに言ってくれました。
「いいんですか?」明らかに常連風のオッサンに問いかけると、店のオバチャンも笑顔で「うんうん」と頷いてます。
では、お言葉に甘えて座らせていただきます。立ち食い店舗を眺めると、労働者風の人や若い人たちが立ったまま一心不乱にそばを啜ったり、丼物を喰らい込んだりしております。
これは、私たちが明らかに旅行者だということでの心配りなのでしょうか?それとも、余所者はソコでチンとして食いやがれぃ!というカンジで、のけ者にされたのでしょうか?まぁ、ここは前者ということにしておきましょう。
そばを待ちながら居酒屋のメニューをザッと眺め回していたんですが、かなり庶民的なお値段で、色々変わった品などもあり「ここ、夜に来たら楽しそーだなぁ」などと二人で微笑みあったりしました。
小さなブラウン管テレビからは現在の横浜の状況が。どうやら横浜は午後からはすっかり雨が止んだみたいです。って、おいっ!オレらがいたときのあの横浜の雨はいったい・・・・などと二人で引き攣り微笑みあったりもしました。
ほどなく、山かけそばと山菜そばが運ばれてきて、「いただきまーす!」
熱々のそばに舌鼓を打ちつつ、惣菜を「美味い美味い」とみるみる平らげていきました。山かけは出汁にとろろが混ざってそんなに分からなかったんですが、妻が「やっぱり関西と関東じゃ出汁が違うね」と言うので山菜そばのほうのお汁を少し吸ってみると、うん、確かに、でも、美味しいぞ。でも、うどんだったらちょっとキツイかも・・・などと、たわいない会話もしながら、かなり満足のいく昼食を終えました。
食い終わって一息つきつつ、何気にカウンターを見ると店のオバチャンも昼食を食っていて、なにか丼物を食い終わって外へ出てったと思うとすぐに桃ゼリーを片手に戻ってきたので、あぁこのオバチャン、絶対に箸でゼリー食うだろうなぁ・・・と思って見てたら、予想通り、箸で桃ゼリーをかきこんでくれました。
それが、なんともいえず、微笑ましく思えて、さらに満足した面持ちでお勘定を払い、そば屋の出口の方からその店を後にしました。
満足した腹を抱え、さて、お次は?
上野のアメ横通りへ行くのでありました・・・。
~続く~
前フリはこのくらいにして・・・『溝の口』へ向かいました。
何故、溝の口?かと言いますと、話せば長くなりますが、昔カミさんが川崎の方に住んでいたことがありまして、それで。(頑張って端折りました☆
そんなワケで、溝の口駅を出る頃には雨も小雨になっていて、フラフラとその辺を歩いているうちに傘をさす必要もないくらいになりました。
どこか粋な定食屋にでも入ろうか、と、しばし探し歩いてみましたがなかなか思うようなところは見つからず、かなり腹も減ってきたので「ここでいいじゃん」と、ふと目の前にあった小汚い・・・否、情緒漂う(築地編でも似たようなこと書いてたな)立ち食いそば屋を指差しました。
そこは店舗が二つくっ付いていて、一つは「十字屋」という立ち食いそば屋、もう一つは「しんちゃん」(確かそんな名前だったと・・・)という夜間営業の居酒屋でして、入り口が三つも四つもあって何処から入ればいいのやら?と戸惑いながら、一つ選んで入ると、そこは長テーブルにお弁当や惣菜が並べられており、ふと、入り口に顔を戻してみると「惣菜 十字屋」と、なるほど、三つ目の店舗ですね・・・って、ラビリンスかい!などと小声でツッコミを入れていると、その先から「いらっしゃぁ~い」と気の抜けたオバサンの声が。
声のした方を見ると、白い頭巾をかぶったオバチャンが三人ほど、そばやうどんを作っていたので、あぁ、奥がそば屋なのね、でも、この惣菜も美味しそうだから、これも、とパックに入った昆布と野菜の煮浸しみたいな惣菜を手に、カウンターへ向かいました。
少々思案した末、私は山かけそばを、妻は山菜そばを注文しました。立ち食いそば屋なので、もちろんカウンターの所で立って待っていたら、居酒屋店舗のほうから丼物を食ってたオッサンが「こっちこっち」と私たちに手招きをします。
私たちは導かれるまま居酒屋店舗へ。
「そこ、座って食いな」とオッサンがテーブル席を指差し、にこやかに言ってくれました。
「いいんですか?」明らかに常連風のオッサンに問いかけると、店のオバチャンも笑顔で「うんうん」と頷いてます。
では、お言葉に甘えて座らせていただきます。立ち食い店舗を眺めると、労働者風の人や若い人たちが立ったまま一心不乱にそばを啜ったり、丼物を喰らい込んだりしております。
これは、私たちが明らかに旅行者だということでの心配りなのでしょうか?それとも、余所者はソコでチンとして食いやがれぃ!というカンジで、のけ者にされたのでしょうか?まぁ、ここは前者ということにしておきましょう。
そばを待ちながら居酒屋のメニューをザッと眺め回していたんですが、かなり庶民的なお値段で、色々変わった品などもあり「ここ、夜に来たら楽しそーだなぁ」などと二人で微笑みあったりしました。
小さなブラウン管テレビからは現在の横浜の状況が。どうやら横浜は午後からはすっかり雨が止んだみたいです。って、おいっ!オレらがいたときのあの横浜の雨はいったい・・・・などと二人で引き攣り微笑みあったりもしました。
ほどなく、山かけそばと山菜そばが運ばれてきて、「いただきまーす!」
熱々のそばに舌鼓を打ちつつ、惣菜を「美味い美味い」とみるみる平らげていきました。山かけは出汁にとろろが混ざってそんなに分からなかったんですが、妻が「やっぱり関西と関東じゃ出汁が違うね」と言うので山菜そばのほうのお汁を少し吸ってみると、うん、確かに、でも、美味しいぞ。でも、うどんだったらちょっとキツイかも・・・などと、たわいない会話もしながら、かなり満足のいく昼食を終えました。
食い終わって一息つきつつ、何気にカウンターを見ると店のオバチャンも昼食を食っていて、なにか丼物を食い終わって外へ出てったと思うとすぐに桃ゼリーを片手に戻ってきたので、あぁこのオバチャン、絶対に箸でゼリー食うだろうなぁ・・・と思って見てたら、予想通り、箸で桃ゼリーをかきこんでくれました。
それが、なんともいえず、微笑ましく思えて、さらに満足した面持ちでお勘定を払い、そば屋の出口の方からその店を後にしました。
満足した腹を抱え、さて、お次は?
上野のアメ横通りへ行くのでありました・・・。
~続く~
あんましこだわりのないオイラは関東風でも広東風でも関西風でも四川風でもいいんだけどねー。やっぱ、そこに行ったならそこの味を堪能してみたいです。
まぁ、また今度、行ったときには試してみます・・・って、また、行くのかな?
ちなみに京王線の明大前駅の立ち食いそば屋は出汁をうどん、そばに関わらず関東風か関西風選べたはず(もしかしたら京王線の全部かも!?)。
今度行った時にでもお試しあれ!