雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

ソレは決して恥ずべきことではないのだよ

2009-11-14 | 雑記
 朝起きたら寝癖がとんでもなくひどかった。もう、直す気にもなれないほどだったのでキャップを被って出かけた。

 何年か振りにキャップを被っての外出に道行く人の視線が気になった。それは、この齢(35歳)でキャップを被っていると「あいつ、ハゲてんだろ」と思われてるような気がして。たぶん、いやきっと、私のいつもの被害妄想に過ぎないのだろうが、っていうか、まだかろうじてハゲてないし被害もクソもないのだけれど(ここで強調すると本当はハゲてんだろ? と思われかねないので難しいところだが、まあ好きにしろ)なんだか落ち着かない気分。

 しかし何故このような被害妄想が湧き上がってくるのかというと、自分がそういう、中年男性でキャップ姿の人を見ると断定してしまうからだ。
 妻に「あいつ、ハゲてんだろ」と哀れみとも嘲りともつかぬ物言いで同意を求めるからだ。
 すると妻は、「やたらハゲに過敏だよね。やっぱ心配なのか?」と痛いところをついてくる。
 そう言われると、私はこう応えざるを得ない。「ばかやろう。たかが髪の毛がなんだっていうんだ」
 妻はさも可笑しそうに、「だから、そうやって過敏になってること自体が執着してる証拠」などとのたまう。
「うるせえ。ハゲのどこが悪い! ハゲは決して恥ずべきことではないのだ!」
「なに必死にハゲかばってんの? 実はヅラか(笑)」

 ひどい女だ。ハゲを嘲笑うものはいずれハゲの報復を被ることであろう……あっ! ということは私もいずれ……。
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