私個人の暫定邦画ランキング№1が『ゆれる』。
その小説。ふつうだったら読まないけれど、なんせ監督・脚本の西川美和女史が自ら小説化したものだ。
この前、『名作はいつもアイマイ』という西川美和編集の書評エッセイを読んで、ああこの人は監督だけではなく文章も巧い人なのだな、と思い、俄然読む気にさせられた。
いやぁ、それにしても凄い。てっきり映画のストーリーをなぞってる感じの小説かと思いきや、映画とは違って色々な人物の視点から描かれていて映画とはまた別の感嘆を覚えた。一人一人の感情の「揺れ」を物の見事に描ききっている。まあ、自分で脚本書いて自分で撮った映画なんだから、全てを把握しているのも当然といえば当然なんだろうけれども、これだけ色んな人物の想いを描写できる筆力に、なんという多彩か、と、ただただ感嘆させられる。
映画を観たあとなので、やっぱり読んでるとどうしても登場人物はそれぞれの役者さんが頭の中に浮かんでくるけれど、それでもいい。それでいい。
昨今は、やたら流行っている漫画だとか売れている小説などを原作に映画化されているけれど、やっぱり監督自ら原作・脚本を手がけたものがとても好い。それがいちばんしっくりくる。
だからこそだろう、映画でもラストシーンは涙が溢れ、小説でも同じシーンで涙ぐんだ。
これからも、原作・脚本・監督を貫き通して欲しい。
その小説。ふつうだったら読まないけれど、なんせ監督・脚本の西川美和女史が自ら小説化したものだ。
この前、『名作はいつもアイマイ』という西川美和編集の書評エッセイを読んで、ああこの人は監督だけではなく文章も巧い人なのだな、と思い、俄然読む気にさせられた。
いやぁ、それにしても凄い。てっきり映画のストーリーをなぞってる感じの小説かと思いきや、映画とは違って色々な人物の視点から描かれていて映画とはまた別の感嘆を覚えた。一人一人の感情の「揺れ」を物の見事に描ききっている。まあ、自分で脚本書いて自分で撮った映画なんだから、全てを把握しているのも当然といえば当然なんだろうけれども、これだけ色んな人物の想いを描写できる筆力に、なんという多彩か、と、ただただ感嘆させられる。
映画を観たあとなので、やっぱり読んでるとどうしても登場人物はそれぞれの役者さんが頭の中に浮かんでくるけれど、それでもいい。それでいい。
昨今は、やたら流行っている漫画だとか売れている小説などを原作に映画化されているけれど、やっぱり監督自ら原作・脚本を手がけたものがとても好い。それがいちばんしっくりくる。
だからこそだろう、映画でもラストシーンは涙が溢れ、小説でも同じシーンで涙ぐんだ。
これからも、原作・脚本・監督を貫き通して欲しい。
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