地元の文芸誌に応募した小説が、どうやら掲載されることになった。それはとても喜ばしいことなのだが、少し腑に落ちない点もある。
それというのも、この文芸誌に小説を応募したのはこれで二回目なのだが、編集者の話を聞いたところ、二作目ではなく、前作を掲載したいということなのだ。
わたしとしては、前作はもう、前号に載らなかったのだから、その時点でその作品に対してはキッパリと棄ててしまっているものとなっていたのだ。
ともかく駄作だったのだ! しからば次作は、こいつを越すものを書いて送りつけて奴らの鼻をあかしてやる!
そんな意気込みで書いたものだから、小説掲載の電話が来たときは「おっし! やった!」と己のレベルが少しでも上がったような実感を抱いたのだが、蓋を開けてみれば「前作を掲載したいんです」と……。
電話口でわたしはただただ、「はぁ、えぇ、よろしくお願いします……」と、なんだか肩透かしを食らった感であった。
そりゃあ、前作だって自信作だったから応募したんだろ? なら、いいぢゃん。とも、実は安易に思えない。
前作を応募しようと思い立ったのは、締め切りの何日か前。だもんで、かなりおざなりな推敲しかできず、とにかく締め切りまでに出しとけ! 的なイキオイでやっちまったもんで、掲載されなかったのも頷けるし、納得もできた。
それに比べて二作目は、締め切りまでかなりの間があったものだから、余裕の仕上がり、そして多くの推敲を重ね、自分でも納得のいくものになった。
しかしながら、現実は、おざなり感漂う前作のほうを選出……。
いや確かにどちらも、わたしが苦労して生み出したものには変わりがないのだが、想い入れとしては、断然、二作目のほうが強く、人様に読んでいただくなら是非とも二作目を切望するのだ。
まったくもって、こういうのは昔っから、自分の思いと他人の思いは、ことごとくズレているんだよなぁ。
それでも、やっぱ嬉しいことは嬉しいんだけど。
それというのも、この文芸誌に小説を応募したのはこれで二回目なのだが、編集者の話を聞いたところ、二作目ではなく、前作を掲載したいということなのだ。
わたしとしては、前作はもう、前号に載らなかったのだから、その時点でその作品に対してはキッパリと棄ててしまっているものとなっていたのだ。
ともかく駄作だったのだ! しからば次作は、こいつを越すものを書いて送りつけて奴らの鼻をあかしてやる!
そんな意気込みで書いたものだから、小説掲載の電話が来たときは「おっし! やった!」と己のレベルが少しでも上がったような実感を抱いたのだが、蓋を開けてみれば「前作を掲載したいんです」と……。
電話口でわたしはただただ、「はぁ、えぇ、よろしくお願いします……」と、なんだか肩透かしを食らった感であった。
そりゃあ、前作だって自信作だったから応募したんだろ? なら、いいぢゃん。とも、実は安易に思えない。
前作を応募しようと思い立ったのは、締め切りの何日か前。だもんで、かなりおざなりな推敲しかできず、とにかく締め切りまでに出しとけ! 的なイキオイでやっちまったもんで、掲載されなかったのも頷けるし、納得もできた。
それに比べて二作目は、締め切りまでかなりの間があったものだから、余裕の仕上がり、そして多くの推敲を重ね、自分でも納得のいくものになった。
しかしながら、現実は、おざなり感漂う前作のほうを選出……。
いや確かにどちらも、わたしが苦労して生み出したものには変わりがないのだが、想い入れとしては、断然、二作目のほうが強く、人様に読んでいただくなら是非とも二作目を切望するのだ。
まったくもって、こういうのは昔っから、自分の思いと他人の思いは、ことごとくズレているんだよなぁ。
それでも、やっぱ嬉しいことは嬉しいんだけど。
『載る』って事自体、小説を書く事に縁の無い人間からすると素晴らしい事だと思いますよ
2作目はもしかしたら後日載る可能性ありますよね( ̄ー ̄)
これからも邁進して、さらに奴らの鼻をあかしてやろうと思います(「奴ら」が誰なのか自分でも分からないんだけれど)。
プルさんの前向きな可能性、いただきます