雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

GWまとめ

2009-05-06 | 雑記
 今年のGWは例年になく活動した。それも今日で最終日……なので、せつなさを堪え、楽しかった思い出を綴って、ひと時の慰めとしよう。


【4月29日】
 友人のKちゃん、T、私の野郎三人衆で朝から電車に乗って能登のほうへ向かう、名付けて「チンコぶらり旅」に出かけた。九時に自宅近くの駅から普通列車に揺られること一時間四十分。七尾駅に到着。ここでJR路線は終了して、そこからは『のと鉄道』というローカル線に乗って終点「穴水駅」へ。約四十分を経て、到着した「穴水駅」を出て、辺りを見渡せば、それはそれは、とても素敵な(鄙びた)光景が。
 ともあれ、昼飯を食う場所を見つけるにも難儀しつつ、静かな町並みをそぞろ歩く。と、いうか、呆然と進む。
 結局、そこでは飯食って、ちょっとビールをひっかけて、七尾駅に戻ることにした。ホント、なんにもないんだってば。
 
 ……いかん、このままいくといつものペースでだらだら書いてしまうので詳細は省くが、その後七尾駅前で美味いコーヒーを飲み、帰路につく。地元に戻ったのは午後五時半ころ。がっつり六時間近く電車に揺られてた。断っておくが、私たち三人は『鉄』ではない。
 気だるさに呑まれつつも、酒を呑みたい私たちは、そこからTの奥さんを交えて近くの居酒屋で酒盛り。そこで早くも今日の旅の思い出話(愚痴?)に華を咲かせ、酔っ払い特有のハイテンションでカラオケになだれ込む。
 一応、次の日は仕事なので、日付が変わる前にお開きに。

【4月30日】
 寄る年波にはかなわない、といったところか。いままでならかなり呑んだとしても日付変更の前に寝れば、次の日もさほど苦にならなかったのだが……やはり前日の旅の疲れと痛飲による倦怠感によって、死にそうになりながら仕事に従じた。いっそ死んだほうが楽だ、と久しぶりに思うほど。

【5月1日】
 前日の死を目前にした気分とはうって変わり、「今日を終えれば明日から五連休!」浮き立つ気持ちで仕事をこなす。翌日は朝から『筍掘り』なのでオナニーもそこそこにして早めに就寝。

【5月2日】
 Tの奥さん、Mちゃんの実家では毎年この時期になると家族総出で筍掘りに精を出す。そして掘ってきた筍をお裾分けしてくれるのだが、もらってばかりではイケナイ! お手伝いしようではないか! と、29日の酒の席、酔った勢いで私とKちゃんは申し出た。
 もちろん、初体験である。かなりしんどい作業ということは以前から聞かされていたが、退くに退けない。それに、何事も経験である。

 ……結果としては、手伝いにいったのか邪魔しにいったのか(たぶん後者)という具合であったが、それにもかかわらず、Mちゃんのご家族は優しい方々ばかりで、ヘタレな私どもにも大変良くしてくださった。
 市場に出れば結構な値がつくであろう立派な筍もいただいて、なんだか申し訳なさが溢れた。
 素人考えで手伝おうと思った自分を戒めつつも、なかなかできない体験をしたものだ、と感慨に耽った。

【5月3日】
 妻の機嫌が悪い。どうやら自分は連休なんぞ無く、仕事仕事の毎日なのに、バカ旦那は遊びまわっていやがる! そういった僻み根性からであろう。筍堀りから帰ってきた私に無言の圧力をかけやがる。まったく、面倒臭いヤツだ。
 しょうがないので「そんじゃあ明日、(日曜日のみ妻は休み)どこかへ行くか?」と持ちかけると途端に浮かれだしやがる。まったく、単純なヤツだ。
 如何せん急なことなので色々思案するものの適当な場所が見つからない。近県といえば富山、福井、岐阜、などであるが、どうも我儘な妻はお気に召さない様子。それならいっそ、信州で蕎麦喰ってくるか? これがドンピシャだったらしい。妻は意気揚々と「何時に出る? 何時に出る?」と問いかけてくる。子供か。
 私は六時ころでいいんじゃね? と思ったのだが、それでは遅い、五時にしよう、というので従うほかない。
 そんなワケで朝五時に車で、信州方面へ向かった。国道をひた走り。そう、私の車には、未だETCは搭載されてはいない。だがそれで、よかったみたい。高速はやはり予想通りの渋滞らしいが、下道を走る私たちは一度も渋滞に遭わなかった。おかげでスイスイ走れて、結果、昼前には安曇野に着いて、そこで蕎麦屋に入って私は鴨のつけ蕎麦、妻は山菜そばを喰ってご満悦であった。
 本当に、蕎麦を喰ったら「さぁ帰ろう」というようなものであったが、ドライブ日和で快適な一日であった。

【5月4日】
 さて、いい加減ここまでくると疲れも出てきそうなものだが、この日は兄と兄の友人たちと河川敷でのバーベキュー。昼前に兄と私とSさんで買出しにいき、一時から開始。程なく兄の仕事仲間Aさん、Sさんの仕事仲間Nくんらが集い、バーベキュー。肉を喰い、酒を呑み、歌唄い、実のない話で盛り上がった。途中からSさんの息子(中学一年)、その友達三人などもやってきて、オッサンたち五人に新鮮な笑顔をもたらしてくれた。
 夕刻、お開きにしたのだが、そこはそれ。どうしようもない大人たちは、いざ夜の呑み会にスタートである。素面でここまで付き合ってくれてたAさんも流石にそれは辞退してお帰りになられたが、兄、私、Sさん、Nくんは、呑み処を探してフラフラと彷徨い歩く。しかし連休中日とあって何処もいっぱいだ。一時間近くうろついて、ようやく腰を落ち着けた先は焼肉屋。おい、バーベキューでいいほど肉喰って、その後も肉かよ……。しょうがない、というか、どうしようもない。
 そこでつらつらとシロや豚バラなんぞを焼きながらビールを流し込む。ようするに、呑めりゃあなんでもいい、ってとこだな。
 そこを出て、もう一軒行こうとする兄とSさんにNくんは暇を告げ自転車に颯爽と乗って……というかフラフラと乗って、帰っていった。あぶねーなー。
 私も引っ張られそうになったのだが、駅に向かうバスの時間が最終だったので(それでもまだ8時半とか)やんわり暇を告げた。その後の二人については、大方予想がつくが、まぁ、私が言うことでもあるまい。
 さて、私はといえばそこからバス、電車を乗り継いで地元に帰ってきたのだが、時間を見ればまだ九時半。ここで帰ると女房がまだ起きてやがるなぁ……と考え、フラフラとKちゃん営む寿司屋へ。そこで冷酒の一杯でも呑んでKちゃんとお喋りしてれば、やがて時は流れこっそりと帰宅できるであろうと。
 それにしても、これが呑兵衛の性(さが)なのか。冷酒一本で帰るつもりが、なんだか新たな勢いがついて、尚且つお喋りにも華が咲いて、「ビール、一本もらおうかな」これ呑んだら帰ろう、そう心に決めていつものズルズルグダグダな迷宮に入るんだ。

 その後、私の貸切り状態だった店にも酔客が入ってきて店はにわかに色めきたった。さて、それじゃあ私はそろそろ行きましょうかねぇ……と腰を上げようとしたら、隣に座ったスナックのママ(42)が、私のコップにビールを注ぎ始めた。
「アンタも呑んで呑んで」
 はぁ、いただきます……。
 そこから帰るタイミングを逃し、どんどんビールを注がれ、いつしか私はママの喋り相手に……。
 それでもまぁ、楽しく呑んでたんだけど、何がキッカケかは分からないが、だんだんとママの言葉が過ぎる具合になってきた。流石の私もそれにはちょっと「ムカッ」ときたので、せいぜいやんわりと言い返していたのだが、どうやらそれも気に喰わない様子でエスカレートしてくる。
 これはいかん! このままではオレ、切れる。流石にここで切れるとKちゃんに迷惑がかかるので「ちょっと小便」と言って席を立ち、戻ってくるとKちゃんが「車で送ってくよ」と私を促してくれた。
 帰りの車の中で私は「なんじゃ、あのオバハン! シャレんならんぞ!」と腹立ち紛れにKちゃんに喰ってかかった。Kちゃん、すまん……そして、ごちそうさまでした。

【5月5日】
 結局、家に帰ってきたのが午前1時近く。前日の昼からだから、約十時間ほど呑んでたので、もちろんこの日も「いっそ殺してくれ」的な想いに駆られてた。布団の上で本を読んではウトウトし、ちょっと起きては気持ち悪くなり、寝て。意識が戻るとまた本を読んでウトウト……そんな繰り返しで、ようやく身体を持ち直したのが夕方くらい。とりあえずカミさんが帰ってきたとには何気ない顔を繕っていた。
「いやぁ、そんなに呑んでないんや」などと、しゃあしゃあと嘘もつけた。

【5月6日】
 そして今、簡潔にGWの有様をまとめておこうと思ったのに、気がつけばなんだかいつもの調子でだらだらと書いてしまっている自分がいる。
 機会があれば、またそれぞれの出来事を詳細に記したいな、と思う。
 
 とにもかくにも、なかなか充実した連休であったのだ。


 
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