雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

きみの友だち

2007-05-10 | 小説
「友だちってなんなんだろうって、わかんなくなっちゃった子に、ヒントをあげてくれる?」

 そんなカンジのお話。

 重松清氏の『きみの友だち』です。

 小学生や中学生の『きみ』を取り巻く『友だち』の在り方、付き合い方、そして、大切さ、などを毎度おなじみ重松節によって描いてゆきます。そしてもちろん、毎度のことながら明確な答えなんてそこには書いてありません。でも、そこには必ずヒントがあります。でも、べつにそのヒントを見つけられなくてもいい、もちろん、ヘタな深読みもいらない。ただただ読み進めてゆけば、そこには切なく哀しく愛おしく、そして、ほのかなぬくもりにその身を覆った『もこもこ雲』が見えるはず。

 とかなんとか、なんだかんだと言うとりますが、とにかく重松清ですからね。ハイ。毎度の事ながら私が紹介しちゃうと『素晴らしい作品』になっちゃうんだな、アハハハ。
 でもね、この作品はかなり良いですよ、というか、かなり好きです。うん。

 リアル中学生とかリアル小学生が読んだらどう思うかは知らないけれど、オジサンが読むぶんにはかなり良いと思うぞ。ラストの締めもなかなかの涙もんですからね。オススメ度◎です。


 で、冒頭の文を受けて作者(物語の中の)がこう書いてます。

『正解』とは言わないところが、よかった。

 と。

 えぇ、それが重松清氏の良いところ、なのです。
 それを自分で言っちゃってるところが、ご愛嬌です。
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2 コメント

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Unknown (ヘロモン)
2007-05-10 23:26:02
確か… ピンクの本やったな? 大好きなロリコンもんかと思ったら残念やった。ほんでもまあ、グリコのおまけは思ったのと違ったけどキャラメルはいつも通り美味しかったってとこや♪
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フェロモン♪ ()
2007-05-11 08:12:23
毎度ズレたコメントありがとう(笑



それにしても、君の記憶の混濁はあまりにも酷すぎる!(響野っぽく



ピンクっぽいのって『いとしのヒナゴン』じゃねーの?



まぁとにかく、割り算はゼロで割ってはいけないってことだ…(負けじとズラしとく
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