雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

きみが最後に出会ったひとは -なぎさの媚薬 4-

2007-07-29 | 小説
 重松清氏のファンタジーエロティック青春小説『なぎさの媚薬』完結編、です。

 なんだか最初の執拗なまでのエロ描写は影を潜め、かなり生と死の狭間、性と人間の関係、過去での悔いと現在の苦悩などを、あえて幻想の中に於いてリアルに描き出そうとしているような、自分を追い詰め、無理に完結させようとしているような、なんとなくMっ気が滲み出ているような、そんな感じを受けました。

 そんなワケで、所々で半勃ちくらいまでにはなるんですが、モーレツに扱きたくなるようなことには、ならなかったですね。

 オナニー目的でなければ、とても良い作品ですよ。

 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 子供日和 | トップ | 茶の味 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

小説」カテゴリの最新記事