雲跳【うんちょう】

あの雲を跳び越えたなら

家日和/奥田 英朗

2007-12-29 | 小説
 ネットオークションにハマる主婦。『サニーデイ』
 
 突然の会社倒産で主夫に目覚める旦那。『ここが青山』
 
 別居して自分の城を築きはじめる三十八歳の平凡な営業マン。『家においでよ』

 夢と妄想で欲情を膨らます内職主婦。『グレープフルーツ・モンスター』
 
 猪突猛進型の夫に振り回されるイラストレーター。『夫とカーテン』
 
 近所のロハス信者や急にロハスに凝りだした妻を皮肉った小説を書きたいN木賞作家。『妻と玄米御飯』


 そんな六つの≪在宅≫短編集です。

 さすが、『イン・ザ・プール』の奥田英朗氏。文句なしに楽しめます。これほど笑いのとれる小説家って、そうそういませんよ。
 そして相変わらず、カルい毒を吐きまくってますから(笑
 今回は控えめですがヅラネタとシモネタもキッチリ挿入されてました(爆
 たぶん、ヅラネタとシモネタを書かせたらこの人の右に出るものはいないと思う。。。

 いや、でも、それだけではなくって、ホント、作中に漂うほのぼのとした空気が、またなんともいえずオモロオカシイんです。もっともっと読みたくなってしまう中毒作家さんの一人です☆


 
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