旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

直江津の町

2023-11-12 17:17:15 | 
雨の中海岸へ出てみました。暗い空に白波が轟音とともに迫ります。


海岸には人魚の銅像がありました。昨日の直江津の人のお話が蘇ります。
 直江津の人形伝説、
年老いた母と息子がいました。息子には許婚者が居り。しかし息子には毎晩佐渡から尋ねてくる女が居ました。
ある日母親から問い詰められて息子は常夜灯に火を灯しませんでした。翌朝海岸に行ってみると佐渡の女の亡骸がありました。
 佐渡情話(こちらは柏崎)
佐渡のお弁という娘が柏崎の藤吉という男に惚れて、毎晩たらい舟に乗って柏崎の藤吉に会いに、妻子ある藤吉は恐ろしくなり、目印にしていた常夜灯を消してしまった。目標を失ったお弁は難破して亡くなった。柏崎市伝説集
 佐渡小木港にあった昔話(こちらは出雲崎)
女が恋する男の待っている出雲崎へ毎晩たらい船で渡ってゆく。ある日灯篭の灯が灯っていなくて女は亡くなった。
 人魚像


 ご存じ「山椒大夫」
陥れられて大宰府へ追放となった奥州陸奥国の岩城判官正氏のあとを追って旅立った妻は、安寿姫と厨子王丸を連れて直江津で山岡大夫にだまされ、妻は佐渡へ、安寿姫と厨子王丸の姉弟は丹後の国(京都府北部)の山椒大夫へ売られてこの地で母子の別れとなります。
 森鴎外の物語では、種本にある説経節「さんせう太夫」の残虐な復讐の聞かせどころがない。


 直江津は北前船の寄港地で、船の重しとして運んだお寺には福井の笏谷石や関西からの御影石が残っています。
 八坂神社 長い参道は御影石


 真行寺経堂の笏谷石と立派な鐘楼





また、文化があったのでしょう謡曲の舞台となったお寺でした。
真行寺 竹の雪
 母恋しさに訪ねていった月若を、継母は雪の中に竹の雪を払えと命じた。そうして月若は寒さで凍死してしまう。母と姉が死骸を見つけた処に父も戻り奇跡が起きて月若は生き返る物語。雪国らしい物語。
 真行寺竹の雪



 海に向かって歩いていると、赤い帽子をかぶった3体の像
木彫と御影石で彫ったもの、左端は笏谷石か?


砂州の町でなだらかな坂道が多い。


大きな鉄道駅だったらしい線路と機関庫







只見線 会津若松~小出 「ボックス席」の旅

2023-11-12 12:59:04 | 
絶景ローカル線として名高いところ、4時間半の出来事。

 思い出に残る4時間半は出発前から始まりました。
会津若松3番ホーム只見線、出発まで1時間以上前数人待っていました。
絶景ローカル線として名高いところ。


 思い出に残る4時間半はしっ発前から始まりました。
会津若松3番ホーム只見線、出発まで1時間以上前数人待っていました。

 1時間以上前からホームに立っておられた女性は新潟から。ホームには三々五々と人は増えてきました。次いで直江津からの祖父母と青年の家族連れ、として、関東からのご夫婦。乗車口の前で「この路線は込むからと」皆さん様々な思惑で早くから待っています。会津鉄道からの乗り換えの人たち、磐越線からの人達でにぎわってました。
以前は1両で座れない人多数で大変だったという話も聞きました。

只見川、黄色に色づいた木々が見える。

落石防止の糸魚川のフォッサマグナ大糸線で見た様な景色


沿線の風景、室内は水滴がつきピントが合わない。


 直江津からの若者は鉄道ファンらしく詳しい。隣の列の人に「ここは乗車口ではない」とアドバイスする優し人物。直江津からの三人とボックス席で、直江津の海岸にある人形像の話を聞きました。先年佐渡の小木の港の掲示板で見た、女がたらい船で対岸へ灯篭の灯を目印に通い男が灯篭の火を消したとか。民話の続きの様なお話でした。

そろそろ夕昏時が近くなってきました。霧の中の景色もまた風情あり。


 隣に座ったご夫婦から頂いたパンフレットの地図を鉄道マニアの青年から見どころなどを教えてもらいながらの旅でした。
ご夫婦は終点小出の手前で降りられ、小出で上越線に乗られる新潟の女性と三人のご家族と別れました。そういえば昔はこんな旅だった懐かしさが蘇ってきました。
 私は、1時間くらい待ちで六日町へそして直江津へ。寒い。


小出駅、一人ぼっちになった