旅が好き・そして日々の時間で気の付く事を。

旅では人々の生きた来た跡を訪ねてみたい。
時間が出来たので、今までにしなかった事に手を出してみようと思う。

「ハニー句会」 2022年三月例会

2022-03-05 13:18:59 | お仲間たちと
3月おひな祭りも過ぎて少しずつ暖かくなってきました。
新しい人が入りましたが欠席がありいつも通りの人数で開催しました。


上甲彰 欠席
それぞれの鬱憤晴らす花見かな
三月の十一日は沖に出ず
春の日本に何ができるか問いたまえ

八木健
吹き方で威張って見せる春一番
杉花粉なぜかマスクを睨みつけ
擬人化でしょうもない子と恋の猫

新井文子
落ちてなお絵になりにけり紅椿
ブーツ脱ぎ渡る四十路に春の風
想い出をビンにフタして桜貝

二神重則
枯れ草の獣に変わる猫の貌
目覚めよと朝寝に鳩のカンタータ
生き抜くと確と手を振り野焼き道

吉川正紀子
受験生粘りが大切納豆も
炬燵から出ずにそのまま春炬燵
別腹をおぜんざい用予備の部屋

手銭ひとみ
オミクロンロシア傍目にバレンタイン
雪ふわり舞って休憩温かく
プレバトを見ても浮かばぬ三名句

玉乃井永 欠席
長閑(ノドカ)さや寝落ちスマホの昼下がり
領空を侵(おか)し亡命黄砂来る
風光るバックミラーの笑う子等

長井知則
鵜馴らしを抜けて来たぞと威張った眼
畦道の抜けぬ野蒜(ノビル)を掘り起こし
山陰にしがみついてる忘れ雪

向田将央
卒業や投げられ相撲の頬の砂
来ないバス来るはずのバス蜂も待つ
たんぽぽよ目で追う追うも膝の上

2022年3月29日の愛媛新聞に掲載してもらいました。


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