階段も転落などの家庭内事故が多い場所です。階段は勾配がゆるやかなほうが上り下りしやすく安全です。しかし、同じ高さに階段を作る場合、勾配をゆるやかにするほど階段が長くなり場所をとることになります。階段一段の水平面を「踏面(ふみずら)」、垂直面を「蹴上げ(けあげ)」と呼びます、建築基準法では踏面を150mm以上、蹴上げは230mm以下とされていますが、高齢者にとっては非常に危険です。理想的には勾配が7/11(7m上るのに水平距離を11mとすること)だそうですが、普通の家では階段の水平距離が4m以上必要となるので実際的ではありません。5月31日にご紹介した住宅品確法の高齢者等への配慮に関する評価基準では勾配は6/7以下、蹴上げ寸法の2倍と踏面の寸法を足したものが550mm~650mmであれば5または4等級となっています。たとえば蹴上げ200mm、踏面250mmとすれば勾配は5.6/7となりますし、蹴上げ寸法の2倍と踏面の寸法を足したものが650mm(ギリギリですが)となって5または4等級となります。
投稿者のホームページもご覧ください(老後と住まい URL: http://www.rougotosumai.com )
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