漕手のやんごとなき日常

~立教大学体育会ボート部の日常を漕手目線で~

正式に  2年加藤

2019-12-15 08:29:02 | 日記

こんにちは。英語は嫌いで苦手だけど、アメリカで生まれたためにミドルネームを持ち、その存在によってこれまでの人生で英語ができそうに思われ苦労してきた2年加藤アンドリュー稜己です。元々ミドルネームは名乗らなくてもいいものなので、名乗らないように生きてきましたが、仲良くなった1人に話すとインパクトから広がってしまうものです。ただアメリカではなく日本国籍を選択したため、「アンドリュー」は無事に封印され、正式に「加藤稜己」となりました。一安心です。

話はだいぶ変わって、先日、正式に漕手からトレーナーに転向させていただきました。今回はトレーナーになった経緯等をかきたいと思います。

 ボート部に入部はしたものの、個人的には、高校時代からの怪我の影響でリハビリからのスタートでした。中学時代に大きい怪我をして以来、ずっと怪我を繰り返してきたため、リハビリを1人で行うこと自体には良くも悪くも慣れていて、リハビリは自分の身体と向き合う機会であり、自分を成長させてくれるということもわかっていました。しかし、同期がキツい陸トレをしている姿、エルゴで2000tt、5テストをしている姿、大会に出ている姿、先輩方と乗艇をしている姿を約1年の間ただ見ることしかできず、自分は本当に追いつけるのかと何度も思いました。でもここで何もしなかったらもっと置いてかれてしまう、そんな思いで約1年間リハビリをしました。そして2年生になって練習メニューに参加できるようになり、6月末には、ようやくエルゴで2000ttを測定できました。やっとスタートラインにたてたと思いましたが、練習を重ねるうちに痛みが慢性化してしまったのと同時に、新たな怪我が明らかになり、競技レベルについていけなくなってしまいました。
 入部をするときに、いつかはこうなるということは正直覚悟はしていましたが、自分が思っていたよりもその時期が早く、まだ2000mレースに出られていないのにと悔いしかありませんでした。そして、漕手を辞めてどうするか? かなり悩みました。入部してからチームの力になれていない自分に出来ることはあるのか?、あるとしたらそれは何か?と考えたときに頭に浮かんだのは、リハビリ期間に見ていた同期、先輩方が練習をしている姿でした。自分達の目標のために本気でキツい練習に取り組む、そんな姿です。僕自身も、勝つことを目標にしていましたが、その思いを託すには十分すぎるくらいカッコいい姿です。後輩のみんなも本気で練習をしている。そんなことを考えていると、自分にできることは本気で練習している部員を支えることだと思うようになりました。そうして、みんなの目標が達成されるようにサポートするのが僕の目標となり、トレーナーに転向させていただくことを決めました。
現在は、まだまだ知識がなく、2人の偉大なトレーナーについて行くことで精一杯ですが、選手のケア、データの分析等によって、チームの役に立てるように、そして目標が達成されるように努力していくだけです。また自分自身のリハビリの経験から得たことを還元できればと思います。
最後に僕のモットーを紹介します。
「他人のために尽くす人生こそ、価値ある人生だ。」 (アルベルト・アインシュタイン)