Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

教えることによって一番私がわかりたい

2007-01-09 23:35:51 | 日常
■それはまるごと私
この春から現代GPの一環で、ある大学にて、こどもの学び場づくり(ワークショップ)に関するプロジェクト科目を担当させてもらえることになった。はやりのプロジェクト型学習だ。
一般公募に応募したのは10月、決定したのが12月、シラバスなどの提出が1月、授業が始まるのは4月から。もちろん私1人の力じゃない。企業という組織・フィールドの力があったおかげ。

この大学がこの科目を立ち上げ、私のような企業・地域団体に属する外部の者に授業を担当させるには大学なりの理由があるのだろう。大学側の言い分はこう。
「現代の学生は、言われたことはできるけど、自分で何かを見つけ出して実行する力がない。」
「テクニック・ノウハウの習得は長けているけど、未知・未決の問題を考える能力が弱い。」
「総じて、チャートのない事柄を自分で考え抜く力に欠けている。」などなど。
⇒だから「社会」の教育力を大学へ!

(おいおい、問題指摘しておいてあとは社会にまかせるのー?、と突っ込みたくなるのだけど。)
同時にまるで私のこと言われてるみたいな気がしている。

仕事で直面する問題に対して、いつも「正解がわからない」と泣き言をいい、「突破口が見えない」と言ってくじける。
「分からないことに対してスケジュールは引けません」とか言ったりする(分からないことを分かるようにするプロセスを含んでスケジュールを組むのが私の仕事でもある。)

でも、だからこそ「教えることによって学ぶ」という学習理論の最大の真実をもって(!)、この科目をとおして私自身が学びたいと思う。ほんとうにそう思う。

・情報収集(適切な手段で情報を収集する力)
・情報分析(収集した情報を的確に取捨選択し、再構成する力)
・情報活用(情報をプロジェクト推進に利用できる力)
・企画力(新しくユニークな解決方法や作品をつくり出す力)
・交渉力(プロジェクト推進に必要な活動を質的、量的に結びつける力)
・コーディネート力(状況に応じたコミュニケーションをプロジェクト推進にいかす力)

これはワークショップ実践をとおして、学生に“考えてほしい”力。自分のことを省みながら心からそう思う。
この科目をとればこれが身につきます!なんて安易なことは言えないものね。

ただ、私がずっと昔に体験した教育実習に足りなかったことは、こういったことを現場でチーム組んで行うといった協同作業だと思う。自分のことをふりかえると、不幸なことにこういった力があるのかないのかをチェックする機会がずいぶんオトナになるまでなかったなぁと思う。そういう機会がなければ、自分の力の欠如は自覚されないままなのだ。

4月までの間、準備できることを精一杯準備しよう。
コメント (9)
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