Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

ベイエリア今日もありがとう。

2012-09-09 22:46:23 | バークレー
週末、のんびり過ごしました。
最近の傾向なんだけど、週末はフィリップと2人でアクティブかつ心穏やかに過ごすことが多い。今はまっているのは、自転車とインラインスケート(Roller blade)。「好きなことが一緒」を少しずつ増やしていこうと思って3年。遠距離恋愛してた頃と比べたら、一緒に楽しめることがすごく増えてきた。うれしいな。

ひとつ前の記事に書いた悶々とした気持ちを吹き飛ばすべく、またまた山へサイクリングへ行きました。行き先はバークレーの山の上 Tilden Park.


ベイエリアが好きだ、と思うのは、こういうとき。
山へも、街へも、海へも、自転車で15分だもの。


UC Berkeleyのキャンパスから Tilden Park までのゆるやかな上り坂、本当にお気に入り。
頂上まで行ったら、Wildcat Canyon Road をひとっ走り。


山の中は、晴れやかな杉の木の香りに満ちていた。
まっすぐに天を目指す杉の木を見ていると、自分の気持ちも凛としてくる。

道中ずっと、ゆるやかなアップダウンとカーブが続く。すれ違う他のロードバイカー達が笑顔を投げかけてくる。いいなぁ。山歩きやハイキングですれ違う人がお互いに小さく声をかけ合うように、猛スピードで駆け抜けるライダー達から私たちに送られてくる一瞬のエール。

それはまるで、ここに暮らす人々の、この山と、このお天気と、この空気への、感謝のエールみたいに見えた。こんな空と、木の香りに包まれてたら、誰だって優しい気持ちになるよね。

ベイエリア今日もありがとう。

夏の終わり:近況と心情

2012-09-09 10:33:54 | エクスプロラトリアム
あっという間に9月になって、サンフランシスコではこれからが一年でいちばんいい時期(サンフランシスコの夏は寒すぎてさみしくなる)。9月~10月は気温が少し高くなってきて、時々思いがけなく夏日になったりする。秋のほうが暑いのね、サンフランシスコは。こちらの人はそれをインディアンサマーと呼んでいます。


(もうちらほら紅葉も)

今年の夏をふりかえってみると、ひたすら仕事だったなーってことだけ。
去年も書いたけど、夏の間に仕事があるっていうのは幸せなこと。エクスプロラトリアムのフロアスタッフの仕事のメインは学校から遠足に来るこども達の案内役だから、小中学校が休みになる夏休みの間は仕事なくなっちゃうんだもの(6~9月半ばまで)。だから夏の間は自分で別の仕事探さなきゃならない。

去年の夏は、エクスプロラトリアムのサマーキャンプの仕事をゲット、そして本命のエクスプロラトリアムのラーニングスタジオでもボランティアからパートタイムスタッフに昇格し、何かと忙しくしてました。


(うちの近所)

今年の夏は、サマーキャンプの仕事はできればしたくないなぁと思っていた。キャンプの仕事は楽しいけど、厳密にいうと私が目指している「学びの場」とは少し違う。同じエクスプロラトリアム内といえどもプログラムによって、環境も、使える素材も、時間割も、雰囲気も少しずつ違ってくる。それで夏が始まるだいぶ前、ボスに頼み込んだ。
「今年は本命であるラーニングスタジオで、パートタイムじゃなくてフルタイムで仕事がしたい」と。

2ヶ月辛抱して待った後、OKの返事をもらった!
ただし『夏の間』という限定つき。
それでも天に舞い上がるほどうれしかった。

だから6月からずっとラーニングスタジオでフルタイムとして働いてた。私はいつも「何かとかけ持ち」で仕事することが多かったから、「これ一本で」というのはすごくよかった。朝9時から夕方5時まで集中してひとつの仕事、それも大好きな仕事に携われるのが嬉しかった。

楽しかった。充実してた。
展示物をつくったり、企画したり、フロアでのアクティビティを自分で実践したり、アーティストとコラボしたり、キュレーションしたり。しょっぱなからサウジアラビアに行くメンバーとして選んでもらえたことも嬉しかったし、行った先では様々な学びと衝撃の日々で充実していたし、帰ってきてからもフルタイムの仕事が待っているというのはすごく心強かった。

だから今年の夏はどこにも旅行に行きたくなかった。あこがれの本命の職場で、初めてフルタイムとして仕事させてもらえた夏だったから、バケーションなんてとってる場合じゃなかった。一生懸命働かないと!と思う毎日だった。(唯一1週間休みをとったのは、あれは実をいうと休みを取らされたのね。労組のルールにより。。)



その夏が、もうすぐ終わってしまう。
「夏の間」という限定つきの仕事もあと1週間で終わり、私のフロアスタッフ任務も秋から再開してしまう。そうなると、フロアスタッフ勤務を午前中にこなして、午後からラーニングスタジオで働く、という、再びあの半分/半分のかけ持ちの日々が戻ってくる。それでもパート+パートで条件的にはフルタイムで働いていることに変わりはないんだけれど。2つの部局をかけ持ちじゃなくて、一本でフルタイムになりたい(切実)。

はーー。

最近やたらと3年前にアメリカに来てからのこれまでの日々をふりかえる機会が多くなった。なんだろう、ずーっと前だけ見て走ってきて、ふと自分がどれだけ進んできたんだろうと思ってうしろをふりかえる感じ。

・・・ていうか、進んでる??



進んでる、進んでる。笑。たぶん。
遅々としているけれど、労働許可証もなくてアメリカにやってきて、最初この国でな~んにもすることがなくてバークレーのアダルトスクールで英語を勉強しなおすしかなかった3年前と比べたら、今のこのパートタイム/フルタイムのはざまで苦しんでることなんてぜいたくな悩みだよ(と言い聞かせる)。



そう思わないとやっていけない。
正直にいえばフロアスタッフの仕事に戻るのは not so exciting...1年半前初めて雇用されたとき、「ようやくスタートラインに立てた気持ち」と記したけれど、いくつか季節がめぐり自分もまた1つ歳をとっていく現実があるのに、ずっとエントリーポジションの仕事をこなし続けていることに焦燥感を抱き始める日々。

はやく次の景色が見たい。

夏から秋への移り変わり。
私にとってのひとつのトランジションなので気分が微妙なのです。
(写真は最近撮った空の表情。空ばかり見てます。)