Silver linings

カリフォルニアで子育てとか仕事とか。

アメリカで習う大工のクラスがたのしい

2014-02-13 00:12:49 | 日常


今日も Carpentry(大工)のクラスがありました。授業はすべて実技です。建築業者さんのヘルメットをかぶり(英語では helmet とは言わず hard hat と言います)外壁を仕上げているところ。こちらのハウジングでよく見かける siding という外壁の作り方を習いました。実習で使う家はミニサイズ!

クラスメイト達はみなそれぞれに仕事をしながらこの授業をとっている人がほとんど。履修の動機もバラバラで、自分の家を自分で直せるようになりたい、とか、買った家をリモデルし転売してお金を儲けたい、とか、大工のライセンスをとりたい、とか。それに今のクラス、女性のほうが多いのも意外でした。アメリカでは女だってハンマー持って釘をトントン打ち込むのね。

これが日本の大工学校だったら、授業開始3週目にしていきなりこんなことはさせてもらえないでしょう。日本だったらまずは基本的な計測の仕方や道具の手入れから修行が始まりそうです(だからこそ日本の大工さんのクオリティは高いのだろうけど)。アメリカでは大工のカリキュラムが厳密にストラクチャー化されていないのがいいところ。現に私のクラスは "advanced"(上級)とタイトルがついていても何の必須条件もなく、私みたいな大工経験ゼロの人がいきなりアドバンスのクラスを履修し、3週目にしてすでに外壁を貼っているなんてことが普通です。いいんだか、悪いんだか。


自分の写真はとらなかった、残念!
初めてこういう足場に上って屋根や高いところの作業をしました。そういえば先生も女性なのですが、とっても魅力的なおもしろい先生。歯に衣着せぬモノのいいかたでビシバシと、でも愛と情熱でもって私達をぐいぐい引っ張ってくれます。はてさて日本にもいるのなぁ??女の大工職人先生。

今日は Caulking(コーキング)もきちんと習ったので、自分のアパートの浴室のコーキング、古くなってきたので自分で取り替えてみようと思います。実生活にすぐに役立つ知識とスキルで満載の授業。「はい教えましたよ、さぁやって!」というアメリカのプラクティカルな大工のクラスが今はとてもたのしいです。日本の「大工職人」や「匠」という言葉には憧れるけれど、その反面それらが敷居を高くしてしまっているのも事実。アメリカでは、「ものづくり」はもちろんのこと「家づくり」でさえ門戸は誰にでも開かれているのだなぁと感じます。

この国の根底にある DIY (Do it yourself!) 精神を改めて肌で感じている今日この頃です。
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