エクスプロラトリアムでの月一度の大きなイベントが昨日ようやく終わった。
雑誌 Make とピクサーアニメーションとのコラボレーションで行われているこのイベントは、1月からシリーズで連続5回にわたり、最後はベイエリアの Maker's Fair で終わる。毎回テーマに合わせて「この人!」というアーティスト達を招待し、フロアでさまざまなワークショップを一緒に行ったり、アーティストトークをしたり、Makeマガジンがオーガナイズしている地元の Young makersと呼ばれる中高生のものづくりギーク達とセッションを行ったり。ここのところ数日は、「間に合うか、間に合わないか」みたいな瀬戸際ギリギリの準備が続いていて、疲労もマックスでした。昨夜ようやくまとまった睡眠がとれて、今朝は6時半にすっきり起きられて、今は朝のお茶を飲みながらゆっくりしている。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/6a/ff/93c02dccfecbc2a3f96d271760113165.jpg)
私は1月から新しいアクティビティを開発することに専念していて、ワイヤーオートマタだったり、カレイドスコープだったり、実践規模の大小こそあれ、サイエンスとアートのミュージアムという文脈の中でビジターに提供できる活動を考えることを仕事にしている。昨日のイベントのためにもまたいくつか新しいアクティビティを考えて実践する幸運にめぐまれました。単なる遊びのように見えるワークショップやものづくりのアクティビティも、内部ではさまざまな思いの上になりたっているもので、結局はこのアクティビティがラーニングスタジオとしての私たちのフィロソフィー(哲学)やプリンシプル(本質)に沿うものであるか、ということがいつも考察のカギになる。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/34/31/aee72407a556df9a14b057d4cd9af109.jpg)
でもいつもながら時間のない毎日で、じっくりひとつのアクティビティをくりかえし実践する余裕もないし、日々新しいことがどんどん降りかかってきて、正直ひとつのことについてじっと立ち止まって考えているひまがない。
そんなときボスが何気なくいった言葉が印象に残った。
「10年後にこのアクティビティを完成させる、というつもりでいて」
あぁ、これから10年。
その「10年」という響きがとても重みと実感のこもったものとして私の中に残った。と同時に、今このグループがラーニングスタジオの「定番」ワークショップとしてアメリカ各地のミュージアムに対して研修をしたり、ことあるイベントごとに開催しているものは、実は私のボス達が10年20年という長い年月をかけた実践の中で得た知恵と経験の集大成だったということをあらためて思い起こした。
何か大きなイベントや研修開催、なんていう機会があると、「それまでに完成させないと」というプレッシャーにつきまとわれるけれど、10年、という長いスパンを与えられると、「今度のイベントはこれから続く数ある実践トライアルのうちのひとつ」というふうに思考パターンが変わる。もちろん、だからといって、「このぐらいでいいや」なんていう思考はみじんもなく、いつも、今できることの最大値を出しているわけだけれど。
その最大値が10年続いたら、なにかしらの「定番」ができあがっているのかな。
10年―
焦らなくていいんだ。アクティビティの開発はラーニングスタジオの肝だ。すごく大事なことだから、実践と反省をくりかえしながらじっくりと試行錯誤していきたい。昨日の今日とか、今年や来年の話をしているのではないんだな。いま手の中にあるいろいろなアクティビティの芽やつぼみ。しっかりと腰据えて、大切に育てていこうという気持ちになると同時に、ボスの本気さが心にしみました。
雑誌 Make とピクサーアニメーションとのコラボレーションで行われているこのイベントは、1月からシリーズで連続5回にわたり、最後はベイエリアの Maker's Fair で終わる。毎回テーマに合わせて「この人!」というアーティスト達を招待し、フロアでさまざまなワークショップを一緒に行ったり、アーティストトークをしたり、Makeマガジンがオーガナイズしている地元の Young makersと呼ばれる中高生のものづくりギーク達とセッションを行ったり。ここのところ数日は、「間に合うか、間に合わないか」みたいな瀬戸際ギリギリの準備が続いていて、疲労もマックスでした。昨夜ようやくまとまった睡眠がとれて、今朝は6時半にすっきり起きられて、今は朝のお茶を飲みながらゆっくりしている。
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私は1月から新しいアクティビティを開発することに専念していて、ワイヤーオートマタだったり、カレイドスコープだったり、実践規模の大小こそあれ、サイエンスとアートのミュージアムという文脈の中でビジターに提供できる活動を考えることを仕事にしている。昨日のイベントのためにもまたいくつか新しいアクティビティを考えて実践する幸運にめぐまれました。単なる遊びのように見えるワークショップやものづくりのアクティビティも、内部ではさまざまな思いの上になりたっているもので、結局はこのアクティビティがラーニングスタジオとしての私たちのフィロソフィー(哲学)やプリンシプル(本質)に沿うものであるか、ということがいつも考察のカギになる。
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でもいつもながら時間のない毎日で、じっくりひとつのアクティビティをくりかえし実践する余裕もないし、日々新しいことがどんどん降りかかってきて、正直ひとつのことについてじっと立ち止まって考えているひまがない。
そんなときボスが何気なくいった言葉が印象に残った。
「10年後にこのアクティビティを完成させる、というつもりでいて」
あぁ、これから10年。
その「10年」という響きがとても重みと実感のこもったものとして私の中に残った。と同時に、今このグループがラーニングスタジオの「定番」ワークショップとしてアメリカ各地のミュージアムに対して研修をしたり、ことあるイベントごとに開催しているものは、実は私のボス達が10年20年という長い年月をかけた実践の中で得た知恵と経験の集大成だったということをあらためて思い起こした。
何か大きなイベントや研修開催、なんていう機会があると、「それまでに完成させないと」というプレッシャーにつきまとわれるけれど、10年、という長いスパンを与えられると、「今度のイベントはこれから続く数ある実践トライアルのうちのひとつ」というふうに思考パターンが変わる。もちろん、だからといって、「このぐらいでいいや」なんていう思考はみじんもなく、いつも、今できることの最大値を出しているわけだけれど。
その最大値が10年続いたら、なにかしらの「定番」ができあがっているのかな。
10年―
焦らなくていいんだ。アクティビティの開発はラーニングスタジオの肝だ。すごく大事なことだから、実践と反省をくりかえしながらじっくりと試行錯誤していきたい。昨日の今日とか、今年や来年の話をしているのではないんだな。いま手の中にあるいろいろなアクティビティの芽やつぼみ。しっかりと腰据えて、大切に育てていこうという気持ちになると同時に、ボスの本気さが心にしみました。
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