おはようございます。裕美です
以前、「男性側の要因で・・・不妊治療中」の方からコメントがありました。
そのご夫婦はサプリメントを摂取して取り組んでいるそうです。
食生活改善だけでは無理な場合、サプリメントの併用が必須かなと私も思います。
新春大サービス 本当は有料セミナーにしたい内容。
「男性側の妊活に役立つ栄養療法」について2本書いたので読んで下さい。
1月5日配信 男性の妊活に役立つ栄養療法【初級~上級編】
1月6日配信 サプリメントの効果が感じられない場合
1998年の時点で、男性側にも約半数の割合で不妊の原因があることが分かっています1)
日本でもこんなニュースが紹介され、生活習慣の改善を勧めています。
「男にもタイムリミットが!?~精子”老化”の新事実」2)
【男性の栄養療法で重要なこと 初級~中級編】
①やせ(BMI18.5以下)、肥満(BMI25~)を改善する。
②メタボリックシンドロームの診断項目の血液異常値を改善させる。
LDLコレステロール、総コレステロール、空腹時血糖、HbA1c、血圧、中性脂肪、AST、ALT、γGTPなど
異常値があれば、特定の食品の「過剰」あるいは「不足」がみられます。または食事時間が遅いなど。
(例:スナック菓子、清涼飲料水過剰、揚げ物過剰、加工食品過剰・・・野菜不足)
早ければ1ヶ月で改善する人もいます。
しかし、妻が夫に厳しく食事制限を課すと、関係性が悪くなってしまうので厳しくしすぎないことがポイント。
半年~1年かけてゆっくりと。
少し改善したら一緒に喜ぶ、励ます方法で『地道にコツコツ』
改善してくれない夫にイライラしないよう、
妻の方も「自分の食べ方はどうか?」「体質改善すべきところはどうか?」と自分に問うてみたり・・・
趣味や仕事を楽しみ、意識を分散させることをお勧めします。
アスリートなどの特定の職業は除いて、
家族の食事療法に全力100%の力を注ぎこんでも良い結果を得られません(逃げる相手を追いかける形)。
完璧にできなくてもOK、見守りながらほどほどにやっていくことが大切です。
【男性の栄養療法で重要なこと 上級編】
①サプリメントを併用する。
【抗酸化作用でおすすめ】ビタミンA、C、E、セレン
※酸化ストレスは精子に影響する
※喫煙中の方にもおすすめ
【栄養素の機能的におすすめ&不足しやすい】亜鉛、マグネシウム、ビタミンB群、ビタミンD、オメガ3
※オメガ3は、水銀などの重金属除去がされているサプリを選択
【アンチエイジングにおすすめ】還元型コエンザイムQ10(ユビキノール)
ユビキノール(200mg/日、26週間投与)は、原因不明の乏精子症の男性において、精子密度、精子運動性、精子形態を改善するのに有意に効果的だった研究結果あり3)
アンチエイジング効果のサプリは他にもありますが、代表サプリといえばユビキノール。女性の妊活にも良いそうです4)
<補足>
炭水化物が多く・たんぱく質食品が少ない男性は、鉄が不足している場合があります!
鉄不足は女性に限らず、男性にも起こり得ることです。
【サプリ投与で重要な点】
妊活にこれが効く!というサプリを選ぶのも良いですが、全体的な底上げが大事。
不足している箇所を補うことで、全体的な効果(自覚症状・肉体の変化)が発揮されるものなので、
上記以外にも不足している栄養素があればその栄養素を摂取した方が良いです。
②たんぱく質を積極的に摂る。
某オーソモレキュラー病院で栄養指導を受けた際、私(159㎝)で1日あたり片手5枚分のたんぱく質食品が必要、と指導を受けました。
男性は、体格が大きいので、女性よりも多くたんぱく質食品を摂る必要があります。
続く。【サプリメントの効果が感じられない場合】
1)世界保健機関(WHO)「不妊」の原因に関する調査結果 1998年
2)NHKクローズアップ現代 2018.2.6 https://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4097/index.html
3)Mohammad Reza Safarinejad et al. Effects of the reduced form of coenzyme Q10 (ubiquinol) on semen parameters in men with idiopathic infertility: a double-blind, placebo controlled, randomized study, J Urology 188:526-531, 2012
4)溝口 徹 うつ病からがんの治療までオーソモレキュラー療法(栄養療法)の実際 http://orthomolecule.jugem.jp/?cid=21