ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

北欧神話の世界

2009-02-02 22:33:05 | Weblog
神々の死と復活。アクセル・オルリック著、尾崎和彦訳、青土社刊。

北欧神話の中心である「ラグナロク」。
ワーグナーが楽劇にもした「神々の黄昏」の世界。

小学生の頃、「北欧神話って面白い」「ラグナロクって不思議」、
と思い、いくつか簡単な北欧神話の本を読んだことがあって、
「いつかワーグナーのニーベルングの指環が観たいんだよなあ」
と思っているという程度の私には、難しい一冊だった。
とてもとても真面目で専門的な「北欧神話論」の本。

「神話」というとギリシャ神話のほうが有名かもしれないけど、
なんだか私は北欧神話のほうが、想像力をかき立てられる。
イメージで言うと、ギリシャ神話はフルカラー決定版で、
北欧神話のほうは、モノトーンの水墨画の世界。

フルカラーだと、目から入るイメージが強すぎて、
「参りました」という気分になってしまうときがある。
でもモノトーンだと、濃淡や重なりで、その奥行きや広がりを表現するから、
私がいくらでも想像する余地がある感じ。

もう少し、北欧神話関連の本を読んでみようかな。