ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

生と死の北欧神話

2009-02-22 22:24:12 | Weblog
水野知昭著、松柏社刊。

先日読んだ「北欧神話の世界」と読む順序を逆にすればよかった。
この本は初心者でも十分に楽しめる本。
北欧神話の大枠と、神話にこめられた意味を概観できる。

ギリシャでも日本でも同じだけど、神話では、
「せい」という音の、生、性、聖が語られている。
そこには「生きる」ということの難しさと、
そのすべてを受け止める強さがこめられていると思った。

どこの国の、どの時代の人でも同じ。
「いかに生きるか」ということは、
生を受けたからには、考えずにいられない命題。

小学生の頃に読んだ、北欧神話の物語だが、
特に「性」の部分は、ほとんど当時理解できていなかったようだ。
こうやって、同じテーマの本を何年も経ってから読み直すと、
本当に、いろいろなことに思いいたる。

その時間が、たまに重すぎることがある。

話は変わって、前々から欲しいと思っていた観葉植物を買ってみた。
本当に小さい小鉢。
ヘデラという初心者でも安心して扱える生命力のある植物だ。
よく壁にはっている蔓の親戚。

なんだか部屋の中に、自分以外の「生き物」がいてほしくなったから。