島田荘司著、講談社文庫
上手だなあ。と思う。
構成はもちろん、読者に情報を与えるテンポも、さすがだなあ、と思う。
帝都衛星軌道の前後編の間に、「ジャングルの虫たち」をはさんでいる。
ちょうど、この「ジャングルの虫たち」を読んでいたとき、
テレビで、30代ホームレスの話をしていた。
ホームレスになるくらい追いつめられても、
「自己責任」という言葉や「プライド」にしばられて、
なかなか「助けてください」とも言い出せないのが30代なのらしい。
なんだか気持ちがわかるなあ。
そして、もうすぐ、若いということがひとつの「能力」である時期は、
過去のものになるだろう。
今日、会社で、ひとつ私が好きだったルートの仕事について、
「収束」の方針が出た。
仕事をしていると、そんなことはよくあることだけど、
やはり携わって来た私としては、ものすごい無力感におそわれた。
どう「おとしまえ」をつけるか。
対外的なパートナーに、どうやってその話をしたらいいのか、ずっと考えている。
人生は不連続の連続でつながっている。
過去にしばられるものだ。
だから、次につながるような終わり方にしたい。
『帝都衛星軌道』は、人間描写が非常に優れていると同時に、
社会の「うごめき」のような得体の知れない空気があって、
今日読むには、本当にぴったりの一冊だったと思う。
そして、ボーッと台風中継を見てしまう。
上手だなあ。と思う。
構成はもちろん、読者に情報を与えるテンポも、さすがだなあ、と思う。
帝都衛星軌道の前後編の間に、「ジャングルの虫たち」をはさんでいる。
ちょうど、この「ジャングルの虫たち」を読んでいたとき、
テレビで、30代ホームレスの話をしていた。
ホームレスになるくらい追いつめられても、
「自己責任」という言葉や「プライド」にしばられて、
なかなか「助けてください」とも言い出せないのが30代なのらしい。
なんだか気持ちがわかるなあ。
そして、もうすぐ、若いということがひとつの「能力」である時期は、
過去のものになるだろう。
今日、会社で、ひとつ私が好きだったルートの仕事について、
「収束」の方針が出た。
仕事をしていると、そんなことはよくあることだけど、
やはり携わって来た私としては、ものすごい無力感におそわれた。
どう「おとしまえ」をつけるか。
対外的なパートナーに、どうやってその話をしたらいいのか、ずっと考えている。
人生は不連続の連続でつながっている。
過去にしばられるものだ。
だから、次につながるような終わり方にしたい。
『帝都衛星軌道』は、人間描写が非常に優れていると同時に、
社会の「うごめき」のような得体の知れない空気があって、
今日読むには、本当にぴったりの一冊だったと思う。
そして、ボーッと台風中継を見てしまう。