島田荘司著、光文社文庫
この本で、アスペルガー症候群という言葉をはじめて知った。
いつも「なんとか症候群」と聞くと、どこで線引きされるんだろうと疑問に思う。
こんなにたくさん「症候群」があると、
世の中、そんな人だらけになってしまうのではないか、
自分もなにかカテゴライズされるのかな、と思う。
本人にとっては、それがリアルな世界なわけだから、
あなたには先天的にこんな疾患があって・・・、と言われたとして、どう感じるのだろう。
若い頃ならショックかもしれないけど、
私くらいの年齢になってからだと、
過去にあった失敗や自己嫌悪のほうが重いから、
いまさら疾患があると言われても、「あっそう」くらいかもしれない。
ああ、でも、健康診断でいろいろと出て来ると、
それなりにショックを受けるものだから、やはり落ち込むのかなあ。
いずれにせよ、周囲の人をありのままに受け止めると言うのは難しいもの。
その1つの入り口が「症候群」という言葉にあるのなら、
それもまあ、よいと思う。
「エデンの命題」のほかにもう一作、
「ヘルター・スケルター」という作品も収録されていたんだけど、
こちらは、アメリカの一側面を見たような気持ちになる文章だった。
ビートルズの曲は、なんとなく印象に残っているから、
「ああ、聞いたことある」と思うけれども、
正直なところ、私にとっての「ツボ」ではなくて、のめり込んだことはない。
でもまあ、一度聞いてみよう。
ベトナム戦争は、アメリカという社会に、
カゲを落としつづけているのだなあ、と思ったけど、やはり私にとっては他人事。
遠い遠い戦争。
幼いころ、両親がベトナム戦争について、語り合っていたことがある。
たぶん、映画「地獄の黙示録」の話からの流れだったと思う。
それは、とてもとても美しい日曜の午後のことで、
私は、この世に戦争があるなどと信じられなかった。
それからも地球上では戦争があり、私の知識は増えたけれども、
やはり実感はともなわない。
あるのどかな午後に、人から聞いた話という程度。
心のどこかに罪悪感が浮かぶけれど、すぐ忘れてしまう・・・。
それが日常。
この本で、アスペルガー症候群という言葉をはじめて知った。
いつも「なんとか症候群」と聞くと、どこで線引きされるんだろうと疑問に思う。
こんなにたくさん「症候群」があると、
世の中、そんな人だらけになってしまうのではないか、
自分もなにかカテゴライズされるのかな、と思う。
本人にとっては、それがリアルな世界なわけだから、
あなたには先天的にこんな疾患があって・・・、と言われたとして、どう感じるのだろう。
若い頃ならショックかもしれないけど、
私くらいの年齢になってからだと、
過去にあった失敗や自己嫌悪のほうが重いから、
いまさら疾患があると言われても、「あっそう」くらいかもしれない。
ああ、でも、健康診断でいろいろと出て来ると、
それなりにショックを受けるものだから、やはり落ち込むのかなあ。
いずれにせよ、周囲の人をありのままに受け止めると言うのは難しいもの。
その1つの入り口が「症候群」という言葉にあるのなら、
それもまあ、よいと思う。
「エデンの命題」のほかにもう一作、
「ヘルター・スケルター」という作品も収録されていたんだけど、
こちらは、アメリカの一側面を見たような気持ちになる文章だった。
ビートルズの曲は、なんとなく印象に残っているから、
「ああ、聞いたことある」と思うけれども、
正直なところ、私にとっての「ツボ」ではなくて、のめり込んだことはない。
でもまあ、一度聞いてみよう。
ベトナム戦争は、アメリカという社会に、
カゲを落としつづけているのだなあ、と思ったけど、やはり私にとっては他人事。
遠い遠い戦争。
幼いころ、両親がベトナム戦争について、語り合っていたことがある。
たぶん、映画「地獄の黙示録」の話からの流れだったと思う。
それは、とてもとても美しい日曜の午後のことで、
私は、この世に戦争があるなどと信じられなかった。
それからも地球上では戦争があり、私の知識は増えたけれども、
やはり実感はともなわない。
あるのどかな午後に、人から聞いた話という程度。
心のどこかに罪悪感が浮かぶけれど、すぐ忘れてしまう・・・。
それが日常。