ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

新しい同僚

2010-11-04 21:35:38 | Weblog
久しぶりに、そして恒例の「自分持て余し期」に突入するのだろうと思う。

今日、仕事場に新しい女性の派遣社員さんが来た。
私と同年で、ずっとDTP畑の派遣で来た人らしい。
席も隣だし、グループにはほかに女性もいないし・・・、
誘われたので、明日から、一緒にお昼ご飯を食べることになりそうだ。

せっかく「1人お昼」で、最近はモーリス・ブランショの世界にひたっていたから、
こう言っては失礼だが、かなり残念だ。
モーリス・ブランショの、幽玄で、ぼんやりと美しいような悪夢っていう途方もない世界観は、
お昼休みのような断片の時間に没頭するのに、とても合う。
ちょうどいい時間だったのになあ。

だから今日、「私は活字中毒です」というオーラを出しまくり、
口頭でもそう説明し、
部課長からも「あの人は、1人で本を読んでるよ」と、
なかば変人風に言われていたようなのだが、
彼女から「明日からご一緒しましょう。いろいろと教えていただきたいので」
と言われてしまうと、断れない。

教えられることなんて、何にもありませんよ。
仕事以外の話を会社ですることはないのだから。
そしてその仕事も、ほとんどあなたとはかぶらないのだから。

そうなんだよな。
この「いろいろと教えていただきたいので」というのは、
「うまい口実」というヤツなんだ。
どうして女性は、1人でお昼ご飯を食べないのか。
何なんだろうか、この感覚は。

私が「派遣で働くのはこの会社が初めてで、7月からなので、
よくわからないんです」と言ったら、
いろんな派遣経験を語ってくれそうな勢いだった。

働き方なんて、自分がその場で考えて、身を処していけばいいものだから、
そんなに教えてくれなくても、と思ったとたんに、
ああこの人、自分のことを語りたいのだな、と思った。
「私を見て」という意識が強い人と一緒にいると、私は自分を持て余し、
所在がなくなるような気持ちになる。

なるべく1人になろう。