ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

正社員を観察する

2010-11-11 19:45:38 | Weblog
派遣社員さんを観察していると、やはり社員さんが気になってくる。
そして、つくづく人間は面白いと思う。

編集や制作の部門で正社員である、ということは、
プレイヤーとしてプロであり、自己完結できるか、
派遣社員のこともチームとしてまとめる度量をもっているか、
少なくても、そのどちらかは必ず求められると思う。

たとえペーペー社員であっても、派遣社員をまとめるのが上手な人がいる。
私は基本的に、こういった人と一緒に仕事がしたい。
そこで重要なのは、派遣社員のミスもふくめて受け止めることができる、ということ。
さいわい、いま私が仕事でお世話になっている人は、
社歴も浅ければ私よりも年下だけど、真の意味で礼儀正しく他人を尊重し、
気持ちがとても大きな人なので、本当にありがたいと思っている。

相手を萎縮させないこと。
これは構造として正社員と派遣社員という違いがある以上、
非情に重要なポイントだと思う。

一方、比較的よく見かけるのは、
他人を「つかえる、つかえない」「自分がつかってもいい人、そうじゃない人」
という言葉であらわし、ランク分けするような人だ。
こういう人は、派遣社員がミスした場合、
「自分のせいじゃありません」と言い、「あいつはつかえない」と大騒ぎし、
採用した上司を責めたりもする。

こういった人も、最初は親切な場合が多いので、ある日愕然とすることがある。
そして、自分もそんなことをしたことがあるから、いろいろと思い出して反省する。

後者の人の性格は、たいていひがみっぽい。
他人の芝が青く見えてしょうがなく、なんで自分はこんなに運がなく、
あんな人のせいでこんなにイヤな想いをしているのだ、と言う。
そばで見ていると、同意できる点もあるけれど、
その限度を超えると、自分を大きく見てほしい人なんだな、と思って辟易してくる。

こういう人が派遣社員に求めるのは、
「従順で、そこそこ頭がよくて、でも決して自分の上にはいかない人」だ。
そんな人は、この世には決して存在しない。
だから、勝手に1人で仕事をしてほしいと思って、
私はなるべく業務では関わらないようにするけど、
相手は「人をつかうことがかっこいい」と思っているようでもあり、
派遣社員をつかいたいオーラが結構出ているし、飛んでくる。
なかなか派遣社員もたいへんだなあ、と思ったりもする。