モーリス・ブランショの本を、ここのところお昼休みにずっと読んでいた。
『ブランショ小説選』ー「謎の男 トマ」「死の宣告」「永遠の繰言」と『アミナダブ』
ブランショの小説の第一印象は、
心象風景ばかりがつながって構成されているような作品群だということ。
微妙で、つかみどころがないような「ゆらぎ」が言葉になり、
尾をひいて流れて行く。
実際に見えているのか、夢を見たような気がしているのかがよくわからない。
その距離感がとても気持ちよかった。
今回読んだなかでは、『アミナダブ』がとても面白かった。
いろいろなことが、メビウスの輪のように繋がっていく。
こんな文章があるのだなあ、と思った。
お話は、主人公の心の中にどんどん落ちて行くのに、
落ちて行けば行くほど、どこかに広がって行くような感覚。
ストーリーというよりも、印象が残った。
来週からは、キルケゴールの小説を読む予定。
お昼休みになると、鬱憤をはらすように、派遣社員さんたちが大声で会話を始める。
その声で、少し集中がそがれるのだが、
モーツアルトのピアノ協奏曲を聴いたとき、イヤホンの向こうから聞こえてくる声と音楽が、
微妙にマッチすることに気がついた。
人の声の微妙なゆらぎが、音楽に重なる。
むかし子どもだからと早く寝させられたとき、
隣の部屋では大人たちが楽しそうに話しているその声が聞こえてきて、
聞いているうちに心地よくなって眠くなったときのような、
居心地のよさを感じるのが不思議だ。
『ブランショ小説選』ー「謎の男 トマ」「死の宣告」「永遠の繰言」と『アミナダブ』
ブランショの小説の第一印象は、
心象風景ばかりがつながって構成されているような作品群だということ。
微妙で、つかみどころがないような「ゆらぎ」が言葉になり、
尾をひいて流れて行く。
実際に見えているのか、夢を見たような気がしているのかがよくわからない。
その距離感がとても気持ちよかった。
今回読んだなかでは、『アミナダブ』がとても面白かった。
いろいろなことが、メビウスの輪のように繋がっていく。
こんな文章があるのだなあ、と思った。
お話は、主人公の心の中にどんどん落ちて行くのに、
落ちて行けば行くほど、どこかに広がって行くような感覚。
ストーリーというよりも、印象が残った。
来週からは、キルケゴールの小説を読む予定。
お昼休みになると、鬱憤をはらすように、派遣社員さんたちが大声で会話を始める。
その声で、少し集中がそがれるのだが、
モーツアルトのピアノ協奏曲を聴いたとき、イヤホンの向こうから聞こえてくる声と音楽が、
微妙にマッチすることに気がついた。
人の声の微妙なゆらぎが、音楽に重なる。
むかし子どもだからと早く寝させられたとき、
隣の部屋では大人たちが楽しそうに話しているその声が聞こえてきて、
聞いているうちに心地よくなって眠くなったときのような、
居心地のよさを感じるのが不思議だ。