ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

2011-08-16 20:52:00 | Weblog
ずっと競争しながら、自分を中心に上と下をはかりながら生きてきた人って
本当にいるんだなあ、と思う一日だった。
ふと、かなり前に仕事でお世話になった女性のライターの、
相手を威嚇する能力というか、攻撃力を思い出した。
彼女は私より、10歳くらい年上だっただろうか。

彼女は最初、ものすごい勢いで私のことを攻撃してきたけれど、
でも、一本仕事が終わった後は一転した。
何かというと私に電話をしてきて、延々30分以上も愚痴り倒し、
(たいていは、他の会社から受けた仕事及びご近所付き合いの愚痴だった)
攻撃の方向性が変わったが故に、拘束時間が長くなった、という
何とも微妙な人間関係が育った。

あの方は、お元気だろうか。

まあ、お元気だろう。
元気がないところなんて、想像できない。

そして、仕事をしていると改めて思う。
歳をとったからといって、包容力が増すわけではないし、
歳をとる過程でリーダーシップが身につくわけでもない。
いまの私は、小さいころに思い描いていた自分に比べるとずっと子どもで、
そのくせ、子どものころよりも自由な発想力を失ったうえ、
大人の顔色をうかがわなくなったぶん、子ども時代よりタチが悪くなった。

人間の成長って、いったいどういうことなんだろうなあ。

仕事を通じて、いろいろな世界に生きている人と出会う。
年齢も性別も、国籍もさまざま。
そしてふと自分を振り返る。
そのときに見える自分の姿が、柔軟な感性をもった姿であることを願う。