ゆっくり読書

読んだ本の感想を中心に、日々、思ったことをつれづれに記します。

万葉の歌

2011-08-20 01:09:12 | Weblog
週末の金曜日、今日もよくお酒を飲んだ。
飲まれてはいない。と、思う。

今日も中国人のスタッフと日本語の表現をめぐって、頭の体操。
「これは名詞ですか?」という問いに答えられない。
「ごめん、形容詞か名詞かって、意識したことなかった」と答えた。
なんとも情けない。

中国人が戸惑う日本語の助詞は、日本人にとっては自然と身についているもの。
だから、品詞なんて考えたことがない。
改めて、日本語は難しいと思うし、表現が豊かだと思う。

そして、「愛情」という言葉もしかり。
「愛し合っている」という言葉が含む距離感を説明する時、
すごく難しいと思う。
日本人の場合、手をつないだことすらなくても、
相思相愛なら「愛し合っている」に該当する。
でも、中国語の場合、「愛」は、もっと直接的な身体の距離感を伴う。

だから「もしキスをしたことがなくても、お互いが好きなら、愛し合っている、なんだよ」
と、照れもなく説明できる自分に、年齢の重みを感じた。

これは、万葉のむかしから、日本人がもっている心の距離のこと。
中国の文化にあこがれ、政治体制を真似しても、
大和の感覚は失わなかった。
「愛」について思う時、いつも万葉の歌を思い浮かべる。