昨日の夕方、買い物に出掛けたら、西の空に夕焼けが見えた。
日本に帰ると、家に引きこもりたくなる。
自宅は、幼い頃から住んでいる家だから、どこよりも慣れている。
ぐっすり眠れるし、空間を把握できている安心感がある。
だから、他のどこよりも居心地がいいのは当然なんだけど、
それよりも、外に出掛けたくないというのが、本音だ。
昨日のブログにも書いたけれど、夕方の商店街は特に苦手な空間。
「私は社会的に悪いことなんてしてません。道を踏み外してなんかいません。
なのに社会に押しつぶされそうなんですの」という無言の圧力が、すごく怖い。
上海に住んでいる大企業駐在員の奥様たち(通称:太太さん)は、もう少し積極的に、
「うちは勝ち組ですのよ。でももっと出世してもらわないと困るんですの。
それに見て、この中国人たち!」という雰囲気を持っている人が多くて、
これはこれで結構怖いのだけど、
他人が決めた価値観の中で、単純に偉そうにしている分だけわかりやすい。
でも「別の生き方があり得たのに、夫と子どものために、この生き方を選んだのよ」という
専業主婦たちの無言の声は、本当に恐ろしい。
高度経済成長期に、核家庭と専業主婦ができる時代があって、
男性も「正しく」働きさえすれば、どんどん生活がよくなっていった。
それは私の両親の世代なんだけど、
なんとなくあの世代の人たちのなかには、
「うちの子は悪いことしてないのに、時代が悪いのよ」というような雰囲気があって、
どうも、素直に話し合えない気がする。
すでに向上心と行動力で、中国に負けてるのに、
「自分は悪くない、うちの子も悪くない。悪いのは時代。政府」などと言っていたら、
いつか本当に、あの小さな島国から出られなくなってしまう。
中国人の10人に1人が日本に別荘を持ったら、
それだけで、日本の人口より多くなるって、結構切実な危機だと思うんだけどなあ。
防衛は軍事力ではなくて、祖国に対する愛情。
愛情は、守ってくれる両親に対するような愛情ではなくて、
どうなっていきたいかという具体的な目標と行動力のこと。
反原発は、賛否両論あって当然。
石油だけでは日本を維持できない。でも、原発を軍事目標にされたら日本は終わる。
日本はおろか、全世界が滅びるかもしれない。それが核というもの。
いま必要なのは、単なる感情論ではなくて、論理的にどんな国にしていきたいかということ。
でも、いまだに日本は世界の先進国だと信じている日本国内では、
大局的に判断するのが、なかなか難しいのではないかと思った。
もっと謙虚にならないと、取り残されてしまう。
今回、1週間ほど帰国して、本当に日本で働く自信がなくなってしまった。
日本にいた間に読んだ本。
『8・15と3・11―戦後史の死角』(笠井潔著、NHK出版新書)
終戦、大震災、日本人の乗り越え方は、遠いむかしから繋がっている。
こんなに勇気がある評論を書ける人がいるのだから、
まだまだ日本は捨てたものではないと思う。
日本に帰ると、家に引きこもりたくなる。
自宅は、幼い頃から住んでいる家だから、どこよりも慣れている。
ぐっすり眠れるし、空間を把握できている安心感がある。
だから、他のどこよりも居心地がいいのは当然なんだけど、
それよりも、外に出掛けたくないというのが、本音だ。
昨日のブログにも書いたけれど、夕方の商店街は特に苦手な空間。
「私は社会的に悪いことなんてしてません。道を踏み外してなんかいません。
なのに社会に押しつぶされそうなんですの」という無言の圧力が、すごく怖い。
上海に住んでいる大企業駐在員の奥様たち(通称:太太さん)は、もう少し積極的に、
「うちは勝ち組ですのよ。でももっと出世してもらわないと困るんですの。
それに見て、この中国人たち!」という雰囲気を持っている人が多くて、
これはこれで結構怖いのだけど、
他人が決めた価値観の中で、単純に偉そうにしている分だけわかりやすい。
でも「別の生き方があり得たのに、夫と子どものために、この生き方を選んだのよ」という
専業主婦たちの無言の声は、本当に恐ろしい。
高度経済成長期に、核家庭と専業主婦ができる時代があって、
男性も「正しく」働きさえすれば、どんどん生活がよくなっていった。
それは私の両親の世代なんだけど、
なんとなくあの世代の人たちのなかには、
「うちの子は悪いことしてないのに、時代が悪いのよ」というような雰囲気があって、
どうも、素直に話し合えない気がする。
すでに向上心と行動力で、中国に負けてるのに、
「自分は悪くない、うちの子も悪くない。悪いのは時代。政府」などと言っていたら、
いつか本当に、あの小さな島国から出られなくなってしまう。
中国人の10人に1人が日本に別荘を持ったら、
それだけで、日本の人口より多くなるって、結構切実な危機だと思うんだけどなあ。
防衛は軍事力ではなくて、祖国に対する愛情。
愛情は、守ってくれる両親に対するような愛情ではなくて、
どうなっていきたいかという具体的な目標と行動力のこと。
反原発は、賛否両論あって当然。
石油だけでは日本を維持できない。でも、原発を軍事目標にされたら日本は終わる。
日本はおろか、全世界が滅びるかもしれない。それが核というもの。
いま必要なのは、単なる感情論ではなくて、論理的にどんな国にしていきたいかということ。
でも、いまだに日本は世界の先進国だと信じている日本国内では、
大局的に判断するのが、なかなか難しいのではないかと思った。
もっと謙虚にならないと、取り残されてしまう。
今回、1週間ほど帰国して、本当に日本で働く自信がなくなってしまった。
日本にいた間に読んだ本。
『8・15と3・11―戦後史の死角』(笠井潔著、NHK出版新書)
終戦、大震災、日本人の乗り越え方は、遠いむかしから繋がっている。
こんなに勇気がある評論を書ける人がいるのだから、
まだまだ日本は捨てたものではないと思う。