神保町は好きな町で、それこそ10代の終わりごろから数十年に渡って、通いつづけている。そんな神保町を探索していたら、神保町の秘境を発見した。
ブックダイバーという古本屋さんだ。
外見が普通の一軒家で、店内も椅子なんぞが置いてあって、店主(これまたひょうきんな親父さん)の家の中に踏み込んでしまったような、不思議と居心地がよい空間だ。挨拶代わりに、寺山修司の「書を捨てよ、町へ出よう」角川文庫版を買った。
親父さんに「儲かりますか」とくだらない質問をしたら、「お客さんが2000円位買ってくれたらね」と当意即妙な答えを返してきた。
確かに200円の文庫本買って偉そうな口を聞いた当方の負け。
また行きたくなる不思議な空間だった。