復活!やまがたの四季と暮らし

東北を転勤し13年間続いた仙台勤務が終了し現在は毎日が山形県人。前タイトル名「山形弁で青森暮らし」から継続のブログです。

雪崩講習会

2007年01月14日 23時59分08秒 | 登山
13日の夜と14日に福島県の裏磐梯で行われた雪崩講習会に参加してきました。
雪崩講習会と言っても雪崩をおこす講習会ではなく、冬山でバックカントリー
スキー等をやるときに雪崩から身を守るため及び救助方法を身に付ける
講習会です。

冬山では必ず必要な道具です。
ビーコン:デジタルタイプのビーコンですが、ベテランの人はアナログ
タイプの方が受信距離が広く使いやすいそうですが、ようは機種特性を
良く理解して使いこなせるようになることです。
(お守りではないんで、持ってれば安心ということにはなりません)


プローブ(ゾンデ棒):雪面に突き刺し埋没者を確認します。
これは組み立てると3.2mの長さのタイプ


組立て式のスノースッコップ
冬山では色んな状況で使う機会が結構多いです。



実際裏磐梯の雪山に入って実地訓練します。
テレマーク、ボード、山スキーとタイプは様々。



断面観測の為にカットします。



弱層観測


温度測定


着色して断層観察を解り易くしています。



質量測定



弱層診断の一つ:ハンドテスト中
これは個人の力加減の感覚的な要素が大きいので1シーズン
で100回以上はやって自分の一定の感覚を身に着けるように
指導されます。



これも弱層診断で周りをカットしてスキーでジャンプしてます。




ビーコン探索練習


スキーを履いたままでの埋没体験(雪の中に埋めています)


その後プローブで突き刺し埋没者確認訓練(顔が見えてます)


以上の訓練を踏まえて、午後から実際の雪崩遭難を想定して
捜索シュミレーションを行いました。
いちおうアルミマットを体に巻いて実際に雪の中に埋めます。
(ちなみに無線機とお湯を入れたテルモスを持ってます)

捜索者に気づかれないように、みんなでしっかり埋めます。


捜索班が到着しました。


ビーコンで場所を特定しプローブを突き刺す捜索班。

とにかく掘ります。
埋没者の生存率は15分以内で80%、時間が気になります。


掘り出した埋没者には、低体温症に注意して外気に触れないように
ツェルトを掛けます。意識があるかどうか。怪我が無いか色々確認中。


体温を確認し、低体温症であれば激しく動かしたりマッサージしたりしては
いけませんが(冷えて固まった血液が心臓にまわり助からない)シュミレーション
として人口呼吸をやってます。


なるべく体が激しく動かないように持ち上げ方を確認し安全地帯に
移動し終了です。


実際雪崩に巻き込まれれば、激しく体に負荷がかかり外傷により
助からない場合が多く、運が良くても20分以上埋まっていれば
生存率はほとんど無いそうです。
では雪崩に巻き込まれない一番の対策は、家のコタツに入って
みかんでも食べている事ですが、それではどこにも行けないんで
こんな訓練を毎年行って雪崩判断能力を高めていくことしかありません。


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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
お久しぶりです。nabeです。 (watanabe)
2007-01-26 18:57:01
こんにちは。お久しぶりです。nabeです。
GPS買おうと思っているのですが、sakaiさんがお持ちなのはGPSmap60CSxですか?
返信する
Unknown (Unknown)
2007-01-27 00:34:52
あーーnabeさん。お久しぶり!!!
ご無沙汰してました。
GPSは60CSです。Xが付くのは最新型のモデルで機能がバージョンアップしてます。
話は変わりますが今年も3月頃スノーシューの企画やりましょう。是非。
返信する

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