納得医療

2008年10月22日 01時45分40秒 | + プラス
国立国語研究所というところが、
医療用語をわかり易い表現にと提案しているようです。

このわかり易い表現というのが実に難しい。
仕事なんかでも患者さんに治験に参加してもらうときに
説明文書というのを使うのですが、
専門用語を使わざるを得ない箇所があります。

さて、TVでやってたのですが
浸潤(しんじゅん)の意味をちゃんとわかってませんでした。
温暖湿潤気候の“湿潤”なんで
傷口とかがジュクジュク潤った感じを想像していました。

正しくは
しつじゅん 【湿潤】
(名・形動)[文]ナリ
⇒しめりけのあるさま。水分が多くじめじめとしているさま。
まあ、私の解釈と同じですね。

ところが癌の領域だと
⇒腫瘍細胞が周囲の正常な組織にしみ込むように成長する現象。

という意味もあるとか。うん、これは難しい。
他にもこんなのがありました↓
ショック・・・血圧が下がって命の危険状態
予後・・・今後の症状の見通し

まあ、慣れてないとわかりませんわな。

最後に昔、外来語(カタカナ)の言葉を
日本語でわかりやすく表現しようということで聞いたことばです。
コンプライアンスとか言われてもピンと来ないもんね。

ちなみに一番、しっくりきていると思ったのが
タイトルの“納得医療”。
これインフォームドコンセントを指しています。

全くといって浸透していませんが、
変に“正しい情報を得た(伝えられた)上での合意”
とかチマチマ言うよりは私自身が納得しています。

誤嚥・頓服・合併症…国語研が医療用語言い換え例など提案(読売新聞) - goo ニュース
国立国語研究所は21日、医師が患者への説明などで使用している言葉のうち、「合併症」「 浸潤 ( しんじゅん ) 」など患者に意味が伝わりにくい57語について、別の言葉への言い換えや補足説明などを促す報告をまとめた。
 同研究所が特定の分野の日本語に関してこうした報告をまとめるのは初めて。今後、各学会や全国の大学病院などを通じ、医療従事者に周知する。
 医師へのアンケートなどで集めた約2万語のうち、医療現場での使用頻度、患者の理解度などを基に、医師や言語学者らの意見を踏まえ、患者が正確に意味を把握すべき57語を選んだ。
 具体的には、「別の言葉に言い換えるべき」( 誤嚥 ( ごえん ) 、浸潤など13語)、「補足説明すべき」( 頓服 ( とんぷく ) 、合併症など35語)、「新しい概念として普及させるべき」(セカンドオピニオン、プライマリーケアなど9語)に分類。それぞれの言葉がどのように誤解される可能性があるかや、最低限説明すべきことなどの用例を示した。
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