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駐土アメリカ大使が「ギュレンと政府の争いは“家族の問題”」

2014年05月31日 | 国際
5月30日 フランシス・J・リカルドーネ駐土アメリカ大使は、エルドアン首相の要請によってアメリカ政府が、アメリカに住むイスラム学者フェトフラー・ギュレンの追放を考えているかという質問に応えて、トルコ政府とギュレン運動の争いは“家族の問題”だと言いました。

 Hurriyet
 
「家族の問題は家族で解決を」とリカルドーネ駐土アメリカ大使


「これは家族の問題です。私たちはあなた方の家族の1友人です。あなた方はよい家族であり、私たちはあなた方の家族の喧嘩に巻き込まれたくありません。この問題が満足のいく形で解決されることを希望します」とリカルドーネ大使は、5月30日、アンカラでジェミル・チチェキ国会議長との会談後、語りました。

エルドアン首相は先月、チャーリー・ローズTVショウのインタビューで、アメリカ政府がギュレンを送還することを要請し、彼の帰国を求める手続きを始めていると言いました。
ペンシルヴァニアに住むギュレンは、エルドアンに近い官僚やビジネスマンをターゲットにした汚職調査を仕組んだとして、トルコ政府に告発されています。

You Tube の解禁についても
リカルドーネ大使はまた、5月29日、トルコの憲法裁判所がYou Tube の禁令は言論の自由に違反するとした裁定を賞賛しました。
「われわれは市民の自由を強化する行動はすべて支持します。従って、憲法裁判所のYou Tube に関する裁定も歓迎します」

リカルドーネ大使はまた、8月の大統領選に先だち、トルコの民主主義に対する信頼を表明しました。


近づくトルコ初の直接大統領選

8月10日の投票を前に、トルコ初の直接大統領選について、金曜、政治家や学者たちによる討論会が行われました。
イスタンブール・ビルギ大学のシベル・インジェオール法学教授は、直接選ばれた大統領は“全制度を変えるか、なにも変えないか”だろうと言いました。

 Sabah

市民が直接大統領を選ぶことによって、「大統領の合法性が高まる」とインジェオール教授は言いました。
「これまでは国民が選ぶ唯一の団体は国会でした。ライヴァル登場です」と教授。「直接選ばれた大統領はリスクも持っています」

インジェオール教授はまた、大統領のその権力の使いかたの重要性を力説し、ポルトガルやアイルランド、アイスランドのように権力を使わないヨーロッパ諸国の有力な大統領の例を挙げました。
「最初の直接大統領選は新しいシステムを決めるものですから、非常に重要です」と教授は言いました。「国民が大統領の役割を決めるでしょう。私たちはムスタファ・ケマル・アタテュルクやイスメット・イノニュという有力な大統領を得ました。しかし、現在のアブドゥラ・ギュル大統領はその権力を必ずしも使いませんでした。彼は国会のシステムとして行動することを選びました。

イスタンブール商業大学のムスタファ・エルドアン教授は、国民による大統領選は、彼または彼女の合法性を増すだろうと言いました。
大きな懸念は独裁主義的体制の可能性だと、エルドアン教授は言います。「もし独立した司法組織がなかったら、独裁主義的体制に傾くかもしれません」


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