トルコのトピックス

トルコの新しい話題をご紹介しています

「炭鉱犠牲者の家族に、すぐに支援金を支払う」バルケシル県知事

2014年05月20日 | 国内
5月20日 先週のソマ炭鉱事故の犠牲者の家族に、政府はすぐに支援金を支払うと、バルケシル県のアフメト・トゥルハン知事が言いました。

 Hurriyet

「命を落とした鉱夫たちの家族に、県がまず1000リラと食費援助費を支払います。県は各家族に、明日、2000リラを支払います」とトゥルハン知事。
トゥルハン知事はまた、爆発で命を落とした301人の家族に、国はできるだけ早く給与を支払うと言いました。

「そのときまで、県の社会援助基金が家族の必要に応じます。NGOやボランティアも必要な支援をします」と知事は言いました。
「この世にわが子を失うより辛いことはありません。県は彼らのために、お墓をつくります。とくに苦しい状況にある家族には、特別の支援をします。県のチームが家族を訪ね、状況判断をします」

「亡くなった鉱夫のうち、104人はバルケシル県の住民です。82人の鉱夫はバルケシルの各地に埋葬されました。その他の方はマニサ県と他県に埋葬されました」


炭鉱会社のCEOら、さらに3人が殺人罪で告発された

最悪の炭鉱災害に関して、炭坑運営会社のCEOら、さらに3人が殺人罪で告発されました。
炭鉱会社のソマ・コムルの経営者代表ジャン・ギュルカン、ジェネラル・マネジャーのラマザン・ドーアンと技術者1人が、301人の命を奪った災害に関して、殺人罪で告発されたと、民放NTVが報じました。

 Sabah

ソマ・コムル社では8人の幹部が、この事故で告発されています。同社の親会社のソマ・ホールディングのオーナー、アルプ・ギュルカンも、警察に尋問に呼ばれていると、ドーアン・ニュースが報じています。

エルドアン首相は火曜、事件を隠蔽するところなく、完全に検証すると誓いました。「法的調査が始まるが、政府は調査を監視する。だれに責任があるかは法廷に持ち込まれる」と首相は、国会で公正発展党(AKP)の議員たちに語りました。

最大野党・共和人民党(CHP)のクルチュダルオール党首は、同党の議員たちの会合で1分間の黙祷を求め、その後、炭鉱事故で亡くなったすべての鉱夫の名を読み上げました。「今日は私たちすべての喪の日です」と彼は言いました。

火曜、事故の討議のため,国会が召集されました。
この調査を担当するベキル・シャヒネル主席検事は日曜、電気関係の過失で火災が起こり、それが坑内にひろがったという話を否定しました。

家族の聞き取りから、すべての遺体が運び出されたとして、土曜、救助作業は打ち切られました。


  「ソマの鉱夫たちは失職を恐れて証言を躊躇している」と弁護士団

「5月13日の大災害が起こった西部アナトリアの町ソマの住民たちの収入は炭鉱がたよりであるため、事件について証言するのを恐れている」とマニサの弁護士会のゼイネル・バルクズ会長が言いました。

 Sabah
 
鉱夫たちが埋葬された共同墓地で悲しみ、祈る人々


「ソマの人々は悪い結果を恐れて発言しません」と、バルクズ会長は19日、CNNトルコのインタビューに応えて言いました。
「あなた方は明日にはここを去るでしょう。その後、私たちになにが起こるかと、彼らに言われました」とバルクズ会長は言い、彼らが失職することに不安を感じていると訴えました。

「この町の1万人の鉱夫の中の9000人は借金を抱えています。市民は弁護士会が法的支援を提供しているにもかかわらず、協力に躊躇していると、彼は言っています。

死んだ鉱夫たちの非公式な妻の権利も厄介な問題だと、弁護士会長は言いました。トルコでは宗教上の結婚は珍しくありません。公式の婚姻をしていない夫婦もいます。
バルクズ会長は、非公式な妻も公的な賠償と保険金を受ける権利があると言っています。

弁護士会は彼らに合法的な支援を計画し、訴訟と相続に必要な費用のために財政的支援を提供すると、バルクズ会長は言いました。
マニサ・ソマの炭鉱災害は301人の命を奪い、労働の安全性について全国的な議論を呼んでいます。


   「ときどきダイアリー」ヘ
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする