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多くの人たちがソマの犠牲者たちを記念した

2014年05月23日 | 国内
5月23日 ソマで起こった炭鉱事故を人々の記憶にとどめるために、ある者は何千メートルの山に登り、ある者は海に飛び込みました。
ネヴシェヒルの登山家たちは、命を落とした鉱夫たちを記念するために、ジロ山に登りました。山頂で彼らが掲げたバナーには、「私たちの心はあなたともにある。神よ、彼らの魂に平安を」と書かれていました。

 Sabah

黒海地方のバルトゥン大学の学生グループは、事件で亡くなった鉱夫たちを記念する林をつくるために、301本の木を植えました。
人気リゾート地マルマリスのダイバーたちは青い海に潜り、海底で、ソマの犠牲者を記念するメッセージを書いたバナーをひろげました。

・・・私も遠い日本の片隅から、皆さまの魂の安からんことをお祈りいたします。


「全国400の炭鉱が“爆発”しかねない」と専門家

 全国に約400ある炭鉱が安全に関してリスクを抱えていると、炭坑技術者会議のメフメト・トルン議長が、ソマの事故後の炭鉱会議で発言しました。
トルコの炭鉱の中心地、黒海地方のゾングルダクで行われたこの会議の出席者たちは、政府が計画している原発のリスクと懸念も力説しました。

 Hurriyet
 
ソマ炭鉱爆発後、炭鉱の前で待機する救助隊。5月16日


「全国に爆発しそうな炭鉱が400もある」と、トルン議長は言いました。「ソマの事故から1週間以上たったが、なにか変りましたか? なにか規制ができましたか? われわれだれも意見を聞かれていません」と彼は言いました。

ビュレント・エジェヴィト大学の炭鉱技術部のエルドアン・カイマクチュ副部長は、同会議で、ソマの災害は当局と会社が起こるべき災害を発見しそこなったのだと言いました。「ヒートアップして出火したプロセスが追跡されていません」
「この災害を“運命”ということはできません」と彼は言い、出火前の高熱について語り、“運命”だと言った首相の性向に言及しました。

炭鉱技術者会議の現議長アイハン・ユクセル氏は、調査が不十分な環境に原発を建設するリスクを強調しました。
「政府がいま、乗り出している新しい事業は原発です。わが国の石炭を利用しつくすまえに、外国依存の事業を始めるのは理屈に合いません」と彼は言い、2011年の福島の災害で、日本が“核に絶望”していることを想起させました。

ユクセル氏はまた、急いで準備された炭鉱草案は、5月13日のソマ災害から学んでいないと批判しました。「この改革でソマと炭鉱の問題は解決しないでしょう」
他の参加者たちは、何日か地下に閉じ込められた鉱夫たちが生きのびるための救助室の欠如、下請け会社をベースにしたビジネスの方法、不十分な点検、緊急時の際の計画の不足などを指摘しました。


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