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オバマ大統領がギュル大統領に電話で弔辞

2014年05月17日 | 国際
5月18日 オバマ大統領は金曜、トルコのギュル大統領に電話し、トルコ史上最悪の炭鉱災害について、全アメリカ人を代表して弔意を表明しました。
13日に始まったトルコ・ソマの町の炭鉱災害は少なくとも299人の命を奪いました。

 Sabah

ホワイトハウスからの情報によると、オバマ大統領は全アメリカ人を代表して、ソマの悲劇的事故について、トルコ国民に心からの弔意を送ったそうです。
オバマ大統領は「われわれの祈りは、事故で愛する人たちを失った家族の方々とともにあります」と言いました。

ホワイトハウスは、必要なら、助力をする用意があると言いました。オバマ大統領もギュル大統領との電話で、大統領府の意向をくり返し伝えました。

トルコ政府とソマ炭鉱を所有する会社は、過失による災害の責任を否定しています。


「ソマの事故は運命ではない」と最高聖職者

宗教庁のトップ、トルコ宗教界の最高権威であるメフメト・ギョルメズ師が、アンカラで金曜礼拝後の説教で、ソマ炭鉱事故について語りしました。
ギョルメズ師は、「この事故は運命とは言えない。責任のある者はすべて罰せられるべきだ」と言いました。

 Sabah

「炭鉱でこの世を去った人々は、私たちに2つのことを教えてくれました。正直に働いて生活の資を得ることは尊いこと。そして、労働から搾取し、人々の権利を侵すことは大きな罪であること」と、ギョルメズ師は説教し、ムスリムは己の責任を知ることが求められていると言いました。

「ムスリムは人間の健康を損ねる仕事を警戒する義務があります。運命と死は、人類が責任と義務を無視してよいという意味ではありません。預言者(ムハンマド)が言ったように、ムスリムは確実なやりかたで、ベストを尽くして働くべきです」
ギョルメズ師の説教は、明らかに、炭坑の運営と点検に責任のある当局に対するものでした。


ソマ炭鉱事故調査のため18人を拘束

5月18日、悲劇的炭鉱事故の調査の一環として、ソマ炭鉱を運営する会社の幹部を含めて18人が拘束されました。
西部ソマで301人の命を奪った、トルコ史上最悪の事故にひきつづいて調査が始まっています。

 Hurriyet

拘束された会社役員の中には、ソマ炭鉱会社の経営者ラマザン・ドールやチーフ・エンジニアのアクン・チェリキも入っています。
検察官は5人の容疑者を法廷に送り、逮捕を求めたと、民放NTVが報じました。
一方、炭坑の入口は、当局が救出作業の終了を宣言した後、レンガの壁で閉鎖されました。

トルコ労働調査委員会の判断で、炭鉱活動はすべて中止されました。いまは事故を調査している検査官と検察官だけが入口周辺への立ち入りを許されています。


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生存者が坑内の物語を語りはじめた

2014年05月17日 | 国内
5月17日 ソマの災害で生き延びた鉱夫たちが坑内の物語を語りはじめました。
ソマ炭鉱で交替制監督として働いていた鉱夫レヴフィク・ジュジュさん(31)は、彼の1キロの逃亡についてアナドルニュースに語りました。

 Sabah

「技術者がチェックに行って5分か10分後、私たちは集まって“フレッシュ・エア・ゾーン”へ行くように告げられました」とジュジュさんは言いました。
「私たちはみなを呼び集め、移動しました。私たちは入口から3,4キロの場所にいました。入口はフレッシュ・エア・ゾーンから1キロ離れていました」

「どこも煙がいっぱいでした。私たちはマスクをつけました。マスクをつけると、歩きながら、互いに見合うことができません。煙が仲間を減らしてゆきました。出発するとき、仲間は25~30人いたのですが、フレッシュ・エア・ゾーンに着いたとき、私のそばにいた仲間のは、1人だけでした」とジュジュさんは語り、この坑内の1キロの旅を、私は決して忘れることはないだろうと言いました。

「だれかが後ろから私を掴みました。ある者は祈り、ある者は叫んでいました。「神さま、だれか私を助けて。助けて」と彼らは言っていました。
私は彼らにマスクをするように言いましたが、彼らはしなかった。彼らは見えなくなるのがいやで、マスクをはずしたのです。そのために、彼らは煙にやられたのです。彼らの多くはそれで死んだのです」
彼はもう炭鉱には戻らないと言いました。

 Sabah


火が出てから何時間か後に救出されたセルカン・セングンさん(32)は、警告が出たので、130人のグループといっしょに。フレッシュ・エア・ゾーンにいました。
「私たちの友人になっている警官がいました。私は彼にマスクをあげました。フレッシュ・エア・ゾーン内ではマスクは必要なかったからです」
「その瞬間、私は子供たちを想い出し、多くの友人たちが死んでいることを思い。とても悲しくなりました」

爆発の正確な原因はまだ公式には発表されていませんが、電気系統の過失による爆発と火災が疑われます。
ユルドゥス・エネルギー相はメタンガスの爆発の可能性を指摘し、死因の多くは一酸化炭素中毒だろうと言っています。

トルコ政府は3日間の喪を宣言し、その間、半旗が掲げられ、国会は閉鎖しています。


ソマ炭鉱災害の死者数は300人になるか

ユルドゥス・エネルギー相は、トルコ最悪の災害の死者数は“299~300”人になるだろうと言い、事故が起こったのが交替時間中だったため、この数字は少し変わるかもしれないと付け加えました。
5月16日、さらに8遺体が運び出された後、「ありがたいことに、私たちは狼狽していません」とエネルギー相は言いました。

 Hurriyet

「この数は家族からの聞きとりと、会社が提供した書類に基づいています。交替時間で炭鉱に入っていった作業員がいると思います。不確かな作業員が2,3人います。私たちは最高の数字を発表してきましたが、この数字が減ることを願っています。私たちの兄弟の死者数は299~300~302人になると思います」

ユルドゥス・エネルギー相は、「一部のメディアは、まだ何百人も閉じ込められていると言いたがっているが、恥ずべきことだ」と酷評しました。

 Sabah

5月13日、配電装置で起こった爆発後に始まった火災は、だいたい鎮火しましたが、まだ続いています。
「消火と同時に防御作業もしています。救助チームは、奥で閉じ込められている作業員を運び出すために屋根をつくっています」とユルドゥス・エネルギー相。

「内部の火を制御するための作業が終わったら、私たちはもっとらくになるでしょう」と大臣は言い、閉じ込められている作業員の正確な数字は17日に発表すると強調しました。


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