ウイルス感染急増で、新たな規制が導入されるかも

２月１０日　トルコ当局は、コロナ感染者数の増加と、変異ウイルスの出現に応じて、新たな規制を含む対策を考慮しています。

　Hurriyet

予防対策の一環として、地域特定の規制が導入されるかもしれないと、当局は言っています。当局によると、最近の１日の感染者の増加は変異ウイルスが原因かどうか結論を出すには、少なくとも２週間かかるということです。最近の１日の感染数は、２月初旬以来、８０００人で停滞しています。

現在までに、イギリス、南アフリカ、ブラジルの変異ウイルスが、トルコの２０余県で見つかっています。感染の急増は変異ウイルスが原因だろうという専門家もいます。反対に、最近の感染増加の原因は、行動に無頓着な人々が増えていることが原因かもしれないという専門家もいます。

また、農村などで、頻繁に家を訪ね合うような、親族間の密度の濃い関係を指摘する専門家もいます。集中治療室で治療中の患者数は、大都市では減っていますが、感染者数は増えています。当局はまた、トルコ自身の変異ウイルスが出現したかどうかも調べているそうです。

「コロナのテストでは、陽性率はまだ５％です。変異ウイルスの影響があるとすれば、それは今後の４週間でわかるでしょう。中国のシノヴァク社のワクチンが変異ウイルスに効くこともあり得ます」と、当局者は言っています。当局は、通常のコロナ感染の場合は７日間の隔離を要求していますが、変異ウイルスと接触した人には最低１０日間の隔離が要求されます。

保健省はすでに、変異ウイルスを見分けるための、新しいテスト・キットを病院に配布しました。コロナ・テストで陽性だった人も、変異ウイルスのための、べつのテストを受けることを要求されます。

キプロス問題解決にはトルコは“２国方式”を選択する

何十年間も膠着状態にあるキプロス問題を解決するためには、トルコは“２国方式”以外に話し合うことはないと、エルドアン大統領は言い、キプロス島のトルコ・キプロスの人々の存在と権利を無視しつづけるギリシャとギリシャ・キプロスを非難しました。

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「キプロスには“２ 国家解決”以外の道はない。受け入れられようが、受け入れられまいが」と、エルドアン大統領は２月１０日、国会の公正発展党（AKP）議員たちへの毎週の演説で言いました。「ギリシャとギリシャ・キプロスの最近の声明を見ても、トルコ・キプロスを無視する彼らの姿勢には、いささかの変化もない」

エルドアン大統領は、今週初めのキプロス島の記者会見での、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相とギリシャ・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領による声明に言及しました。２人は、キプロス問題の唯一の解決は、“２つの地区からなる共和国”だとくり返しました。

トルコ、ギリシャ、イギリスの保障国が参加し、国連が主催した５+１会議の何週間か前に、エルドアン大統領は強い表現で書かれた声明を出しました。大統領は「共和国などという昔のやりかたで問題を解決しようという努力は意味がない」と言い、新しい時代の精神に沿った、キプロス問題の、新しい、結果重視の考え方を提案しました。

エルシン・タタル氏のトルコ・キプロス大統領就任後、トルコとトルコ・キプロスは声を大にして、“２国家解決”を話し合いたい意向を表明してきました。

ギリシャ・キプロスは、２００４年、アナン国連事務総長の計画を拒否し、また、２０１７年には、クランス＝モンタナの会談で、トルコ・キプロス人との協力を拒否しました。

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