ナイジェリアで誘拐されたトルコ船員らが帰国した

８月１１日　先月、ナイジェリア沖で人質にされた１０人のトルコ人船員たちが、８月９日、釈放され、８月１１日朝、無事トルコに帰国しました。

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船員の１人、ハカン・チャカルさんは、武装した海賊たちが船をハイジャックし、乗組員を森へ連れて行ったと言いました。「私たちは彼らの目的がわからなかった。彼らはなにも言いませんでした。私たちは最悪の状況で小屋に入れられていました」

チャカルさんは誘拐されてから、家族と故国のことばかり考えていたと言いました。「今日が私の２度目の誕生日です」と彼は大声で言いました。海賊と交渉するために船会社が送った弁護士セルチュク・エセニエルさんは、船員１０人の健康状態は良好だと言いました。

７月中旬、トルコ人船員たちは、コートジボワール行きのトルコの船「パクソイ１号」に乗っていて、ナイジェリア沖合で誘拐されました。船は「カドゥオール海運」によって運営あれ、１８人の船員が乗っていました。現地当局によると、海賊らはナイジェリアの不安定なデルタ地帯から来たと見られます。

イスラムの聖日「犠牲祭」が始まった

トルコ人を含む世界中のムスリムが、いま犠牲祭を祝っています。世界の何百万人のムスリムが、今週、サウジアラビアへ巡礼に出かけました。

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羊や牛など、多くの動物が犠牲祭の行事として屠られ、その肉はイスラムの伝統に従って貧者に配られます。多くのトルコ人にとっては、犠牲祭は長い休暇でもあり、世界各地に住んでいる家族たちが再会する時でもあります。

多くのトルコ人は、犠牲祭の週末を含めて、８月１１日から１９日まで休暇をとると思われます。人々は８月９日から観光地に出かけたり、親戚を訪ねたりするため、主要な道路は長い渋滞が起こっています。混雑を緩和するために多くの警官が配備され、速度オーバーや無謀運転を取り締まっています。

警察の交通部隊もドローンを使って道路の状況をモニターしています。飛行機で移動する人も多く、道路だけでなく空港も混雑しています。

・・・今年は日本のお盆と犠牲祭が重なりましたね。日本のお盆もトルコ人の犠牲祭のように、旅行に出かけたり、親戚が集まったり、交通渋滞が起こったり、似ていますね。

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トルコ外相が日本の最高栄誉賞を受賞した

８月１０日　トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相が、８月８日、トルコ＝日本の関係強化に貢献した功績によって、日本の天皇陛下から“旭日大綬章”を授与されました。

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旭日大綬章を受賞したチャウシュオール外相（左）と宮島大使

授賞式には、トルコのフアト・オクタイ副大統領、宮島昭夫・駐トルコ日本大使や、多くの外国の大使たちが出席しました。授賞式のスピーチで、チャウシュオール外相は、日本とトルコはアジアの両端に位置するが、両国の愛情ある結束は非常に強く、長いと語りました。困難なとき、支援しあうことは、両国の心からの調和の表出であると彼は付言しました。

宮島大使はまた、この賞を機に、両国はより接近するだろうと言いました。「トルコと日本は２つの国家、ひとつの心です。チャウシュオール外相は、日本の令和の時代が始まってから、この賞の最初の受賞者になりました」と指摘しました。宮島大使によると、アドナン・メンデレス元首相とファティン・リュシュテュ・ゾルル元外相も、１９５８年に旭日大綬章を受け、日本からこの賞を受けた最初のトルコ人になりました。

英国の議員団が世界最古の神殿ギョベクリテペを訪れた

イギリスの議員たちが、トルコ南部に残る世界最古の神殿を訪れ、魅惑され、畏敬の念に打たれました。イギリスの保守政党の議員４人は、世界中でトルコ文化の普及に努めているユヌス・エムレ・インスティテュートのゲストとして、ユネスコの世界遺産になっているギョベクリテペを訪れました。

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この旅行は、イギリスの「トルコ語を話す医療専門家協会」とのコラボで組織されました。参加者の１人、シェリル・ムライさんは、歴史的ギョベクリテペに対する憧憬を語りました。「ここへ来て、これを見ることは、だれにとってもユニークな体験だと思います。私は強くおすすめします」

他のメンバーたちも大きな感動を受け、とくに歴史好きはぜひここを訪れるようにと推薦しています。この神殿と古代都市をよくご存じない方のために簡単に説明すると、ギョベクリテペはユネスコの世界遺産であり、多くの国際機関が世界最古の神殿と認定しています。

神殿は１９６３年、イスタンブルとシカゴの大学の研究者らによって発見され、それ以来、発掘がつづいています。ドイツの考古学研究所とシャンルウルファ博物館が、１９９５年以来、この遺跡の共同発掘を行なってきました。発掘によって、新石器時代のＴ字型のオベリスクが発見されました。高さ３～６メートル、重さは４０～６０トン。

発掘中、１万２０００年昔の、６５センチの人体像も出土しました。

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「クリミアのロシア併合は不法だ」エルドアン大統領

８月９日　エルドアン大統領が、８月７日、トルコはクリミアの不法な併合は承認できないと言いました。

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元人気コメディアンのウクライナのゼレンスキー大統領（左）とエルドアン大統領

アンカラで行われたウクライナ大統領との会談後の記者会見で、エルドアン大統領は「われわれの同族ウクライナ人の歴史的母国クリミアに、彼らが住みつづけること、彼らのアイデンティティと文化を保護すること、彼らの基本的権利と自由を維持することは、トルコの優先課題である」と語りました。

ウクライナのウラジミル・ゼレンスキー大統領は、ロシアに国際法の範囲内で行動するよう要請しています。大統領は、クリミアはウクライナに属すると力説し、ウクライナとロシアは、クリミアの平和と安定を再建する共通の道を見つけるだろうと言いました。「トルコはよき隣人であり、誠実な友であり、重要な戦略的パートナーである」と彼は言い、ウクライナにとってのトルコの重要性を力説しました。

「ウクライナの統治権と領土の保全を強く支持してくれる貴国に感謝したい」と、ゼレンスキー大統領は言いました。「経済と貿易の改革によって、わが国を外国の投資家たちにとって魅力的なセンターにしたい」

「トルコとウクライナ間の貿易は、２０１８年、４０億ドルに達したが、この数字はまだ可能性を残している。両国の貿易量のターゲットは１００億ドルとしたい」とゼレンスキー大統領は言いました。「私はトルコのビジネスマンをウクライナに招待したい」

ウクライナでは、元人気コメディアンだったゼレンスキー氏は５月大統領に就任し、議会を解散し、先月、選挙を行ないました。選挙は、２０１４年からロシアが占領しているクリミアでは行われませんでした。東部ウクライナは現在、親ロシアの反体制派の支配下にあります。

トルコは今月、東地中海の掘削活動を強化した

トルコの掘削船２隻は東地中海で活動をつづけていますが、東地中海の天然資源に関する論争が、トルコとギリシャ・キプロス間の緊張を高めているさなか、今月、もう１隻の船が作業に参加すると、トルコのファティフ・ドンメズ・エネルギー相が言いました。

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東地中海で活動中のトルコの掘削船の１隻「ヤウズ号」

キプロス島の北東岸沖合に停泊する掘削船ヤウズ号の船上で、ドンメズ・エネルギー相は記者団に、第２の探査船が８月末までに、このエリアで活動を始めると語りました。

「ファティフ号は、トルコが認可されたエリアのFinike-１試錐孔で掘削をつづけている。ヤウズ号はKarpaz-１試錐孔で作業をつづけている」とエネルギー相が語ったと、８月６日のロイターは報じています。

８月９日、ギリシャ・キプロスのニコス・アナスタシアデス大統領とトルコ・キプロスのムスタファ・アクンジュ大統領が、難局を脱するための平和会談を行う予定です。トルコ・キプロスが問題の解決を再三提案してきたにもかかわらず、ギリシャ・キプロス側は、東地中海での天然ガスの一方的な探査を行ってきたと、アクンジュ大統領は言っています。

トルコとアメリカのシリア安全地帯協定は“よいスタート”を切った

北シリアに安全地帯を設置するトルコとアメリカの協定は、“非常によいスタート”をきったと見てよいだろうと、チャウシュオール外相は言いました。

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「設置の枠組みは合意された。これからとる対策のための活動センターの設立が重要だ。協定の今後のありかたは、アメリカと共同の活動センターで研究する」と、外相は、８月８日、記者会見で言いました。外相はＰＹＤ，ＰＫＫ，ＹＰＧのすべてを、この地域から退去させるべきだと力説しました。

「トルコはこの地域からテロリストを完全に一掃する決意でいる。アメリカはそれを知って、次第に協力的になってきた」と、彼は言いました。アメリカはＹＰＧに与えた武器も回収しなければならないと、チャウシュオール外相は強調しました。また、外相は、アスタナ・プロセスのリーダーであるトルコ、イラン、ロシアは、９月初旬、トルコで会談すると言いました。

「北シリアの安全地帯設置に関するトルコ軍とアメリカ軍の代表間の話し合いは終わった」と外相は、アメリカ代表との共同記者会見で言いました。

「代表団はトルコの治安上の懸念を考慮し、最初の対策として、安全地帯の調整・管理を行なう共同の活動センターを、トルコにできるだけ早く設立することに合意しました。安全地帯は平和の回廊となり、シリアの兄弟たちが自国へ帰るための、さらなる対策がとられるだろう」と声明は言っています。

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チャウシュオール外相が日本の旭日大綬章を贈られる

８月８日　日本がトルコの外務大臣に、両国間の関係改善に尽くした業績に対して“旭日大綬章”を贈るそうです。

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宮島昭夫駐トルコ日本大使が、アナドル通信に、メヴリュト・チャウシュオール外相は日本の文化に魅了され、日本語を話し、外交上の訪日中も、日本の高官間の敬意を集めていたと語りました。「外務大臣が日本について深い知識を持ち、日本語を話す国の日本大使であることを、私は幸運だと思っています」と宮島大使は言いました。

大使は、旭日大綬章は日本が外国人に授与する最も格の高い賞だと言い、トルコと日本をさらに近づけたチャウシュオール氏は、これを受けるに値すると付言しました。この賞は５０歳以上でないと受けられないが、チャウシュオール氏は２０１８年に５０回目の誕生日を迎えられたので適格になったと、宮島大使は言いました。

「トルコの方々は、生来、フレンドリーで、外国人に対して親切ですが、日本人に対してはとりわけ親切です。だから、私は幸せです」と彼は言いました。「チャウシュオール氏は日本の令和の時代が始まって、この賞の最初の受賞者になりました」

日本とトルコの政治的関係は、最近、とくに深まり、２０１８年には日本の三笠宮彬子女王殿下がトルコを訪れ、両国の結束は強くなりました。去る６月には、エルドアン大統領は、チャウシュオール外相とともに、大阪のＧ２０サミットのために日本を訪れたと、宮島大使は語りました。

ボスフォラスの遊覧船の音楽がうるさいと沿岸住民が苦情

　ボスフォラス海峡を走る遊覧船の音楽がうるさすぎるという住民の苦情が高まって、イスタンブル知事室と県の環境・都市計画局が遊覧船の点検を強化しました。

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クルーズ船上で演奏する音楽の音が大きすぎて夜も眠れないと、多くの住民が当局に訴えています。多くのクルーズ船が錨を下ろすベシクタシュ区クルチェシュメに住むネドレト・カライジュオールさんは「クルーズ船の多くがうちの前で錨を下ろします。ここから乗客を乗せているのです。船の上では大きな音で音楽を演奏しています。このへんには年寄りや病人が多いのです。私たちは夜も眠れず、当局に何度も訴えています」と言いました。

ヤハリボスフォラス沿いに住むエスラ・チャルシュカンさんも、何度も訴えたが、根本的な解決はまだないと言っています。「とくに夜は、私たちは家にいられません。遊覧船は居酒屋音楽を演奏しているんです」

７月、沿岸警備隊と海事警察が遊覧船の点検を行い、５隻の船に６０００～３万６０００リラ（１０００～６５００ドル）の罰金を科しました。イスタンブル知事室はクルーズ船のオーナーにも警告し、環境法に従うよう要求しました。環境法では、船上の音楽は、昼間は７０デシベル、午後１１時過ぎは５５デシベルを越えてはならないとされています。

遊覧船の船長キョクサル・トスンさんは、罰金が高すぎると不満を言いました。「乗客のツーリストたちは音楽を望んでいます。大きな音ではないのに、文句を言われる。とくにヨーロッパ側のベベッキの人たちと、アジア側のチェンゲルキョイの人たちは、しじゅう私たちを訴えるから、私たちは高い罰金を科せられます。船上で結婚式や祝賀会をする人もいるし、外国人も多いのに、しじゅう調査員がやってくる・・・」

・・・トルコ人て、音楽を大音響にする傾向があります。私も、音楽もうちょっと小さくしてと思うことが、よくあります。

気候の変化のために黒海地方の２０００家族が移転する

黒海地方東部の約２０００世帯の家々が、洪水と地滑りの危険のために、環境・都市化省が用意した「気候変化行動計画」に従って立ち退かされるでしょう。

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この計画によれば、近年、鉄砲水が頻発しているリゼ県では、川床に建てられた５７３棟の建物が近く取り壊されます。「気候の変化で、とくに懸念されるのは、黒海地方のリゼ県の盆地の家々です。この辺りには多くの小川や渓谷があります」とリゼ県のケマル・チェベル知事は言いました。

環境・都市化省と地方行政のチームが、この地域の川床を見てまわったと、知事は言いました。「私たちは川床の家の移転を県の活動として行い、気候の変化に合った新しい建築モデルを採用します」と知事は言いました。川床の家族は、都市改革キャンペーンの一環として建てられた新しい建物に移転することになります。

１９,０００の小川と、１３１,０００の渓谷と、１４３０キロの道路が、この計画のために調査されました。調査はリゼ県、アルトゥヴィン県、トラブゾン県、ギレスン県、オルドゥ県、サムスン県で行われます。

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電子・電気廃棄物で4500人の子供の教育費がまかなえた

８月７日　２０１６年以来、「トルコ教育ボランティア財団」（ＴＥＧＶ）が「情報科学産業協会」との協力で組織したリサイクル運動によって、４５００人の子供の教育費がまかなわれました。

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「捨てないで寄付して」運動の一環として、これまでに電子・電気廃棄物１５０トンがリサイクルされました。この運動は、市民に、デスクトップ・パソコンやノート・パソコン、タブレット、モニター、プリンター、電話、ケーブル、アダプターその他の機器を、郵便やリサイクル品置き場を通じて寄付するよう呼びかけています。

「“世界電子廃棄物モニター”報告によると、２０１６年、世界中に４４７０万トンの電子廃棄物が存在していました。トルコでは、年間１人当たり８キロの電子廃棄物を生み出しています。その廃棄物をリサイクルによって、７億６７００万ユーロの収入にすることができるのです」と、この運動のコーディネーター、タネル・オラルさンは言いました。「このプロジェクトはＴＥＧＶの運動を助けると同時に、よい環境をつくることにもなります」

ＴＥＧＶは全国４５か所に、電子廃棄物を集めるための「電子リサイクル品置き場」を設けました。また、財団は、多くの会社に電子廃棄物箱を渡しました。市民は家庭の電子廃棄物を、郵便局から無料でＴＥＧＶへ送ることができます。

集められた電子廃棄物はリサイクル施設に送られ、渡された廃棄物の量に応じてＴＥＧＶは支払いを受けます。２０１８年、財団は１０００人の子供の教育費を目標にしていましたが、目標を優に超え、１６００人の子供を支援することができました。

・・・リサイクル品置き場とか、郵便局から無料で送れるとか、羨ましいですね。日本では捨てるのに、手間とお金かかりましから。

トルコとウズベクの外相が協力協定に調印した

トルコのメヴリュト・チャウシュオール外相とウズベキスタンのアブドゥルアジズ・カミロフ外相が、８月５日、２０２１年末までの協力協定に調印しました。

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両外相は、アンカラで行われた「トルコ＝ウズベキスタン共同戦略計画グループ」の第１回会議でこの協定に調印しましたが、内容の詳細はわかりません。チャウシュオール外相は、第１１回大使会議の開会式でのスピーチで、トルコは、トルコ系世界との結びつきをさらに強化すると言いました。

チャウシュオール外相は、ウズベク外相にトルコ系協議会でまた会いたいと伝え、トルコは、１０月に友好国アゼルバイジャンで行われるトルコ系協議会１０周年のサミットに参加すると付言しました。

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トルコ・ベースのシリアＴＶが昨年から放映されている

８月６日　シリア国民に向けられたサテライト・チャンネル「シリアＴＶ］が、昨年３月から、イスタンブル・キュチュクチェクメジェ区のセファキョイから放映されています。

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このチャンネルはトルコに住むシリア人だけでなく、シリアその他中東、バルカン、ヨーロッパのシリア人たちにも放映されています。２か月前に、この局のＣＥＯに就任したマレク・ダゲスタニ氏は、「このチャンネルはシリアの国内外にいるシリア人が体験してきた問題を扱っています」と、ヒュリエット紙に語りました。

「シリア内戦は９年目に入り、シリア国民は世界中に散らばりました。シリアに住むシリア人と国外に住むシリア人が集まれるプラットフォームがなければならないのは、そのためです。たとえば、毎日放映されている“集まろう”という番組では、シリアに住むシリア人と国外に住むシリア人の苦しみや悩みや喜びを語っています」とダゲスタニ氏は言いました。

この局が放映する番組の半分は、ニュースと政治討論番組だそうです。ときどき、トルコのジャーナリストや専門家も番組に参加します。「私たちの目的は、未来のシリアを軍事的宗教的独裁国ではなく、民主主義の国にすることです」とダゲスタニ氏は言いました。

現在、この局は、特派員４人をシリアのイドリブとアレッポーとハマに、２人をトルコ南部のガジアンテップとハタイに、３人をヨーロッパに、１人をワシントンＤＣに派遣していると、彼は言いました。「シリアＴＶの従業員のほとんどはプロのジャーナリストとＴＶスタッフです。シリア人は約２００人働いています。従業員のうちの１５人はトルコ人で、あとはほとんどシリア人ですが、イラン人、レバノン人、ヨルダン人もいます」

ダマスカス大学の経済学部卒のダゲスタニ氏は、現在のアサド大統領の父のハーフィズ・アルアサド大統領の時代に、政治犯として９年間の刑期を務めました。

１０００年昔のコーランが密輸業者から押収された

　トルコの治安部隊が、南部ムーラ県で、１０００年昔の手書きコーランを悪徳骨董屋から取りもどしたと、治安ソースが発表しました。

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ムーラ県ヤタアン地区で、レイヨウ（羚羊）の皮で包まれた手描きコーランが、憲兵隊による密輸業者の手入れで押収されたと、治安ソースは言っています。コーランを売ろうとしていた２人の容疑者が、この手入れで逮捕されました。

拳銃１丁、ライフル１丁、車のエンジンなども押収されました。コーランについての詳細は発表されていません。

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トルコは11カ月で26万2000トンのヘーゼルナッツを輸出した

８月５日　トルコのヘーゼルナッツの輸出は、昨９月から今年７月までで、２６万２０００トンに達したと、８月２日、「黒海ヘーゼルナッツと製品輸出業者組合」が言いました。

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トルコはヘーゼルナッツの輸出で、１１カ月に、１５億４０００万ドルを稼いだということです。全輸出量の７５％の輸出先であるＥＵは、トルコのヘーゼルナッツ輸出のトップ市場です。トルコのヘーゼルナッツ輸出の４２．７％（６億５５００万ドル）は加工製品で、その他は生まのヘーゼルナッツです。

世界最大のヘーゼルナッツ輸出国トルコは、前シーズンｎ２０１７年９月から２０１８年８月には、２８万７０００トンのヘーゼルナッツの輸出で、１７億８０００万ドルを稼ぎました。

トルコのトラックの入国を拒否していたサウジがようやく許可した

サウジ当局は、７月２１日、トルコの商品を積んだトルコのトラックの入国を，なんの正当性もなく拒否し、１２日後にようやく許可しはじめたと、トラックの運転手たちが、８月２日、アナドル通信に語りました。

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彼らは、夕方、サウジの紅海岸のドゥバ港を出て入国しているところです。６０台のトラックはようやく港を出ましたが、他のトラックは明日になるだろうということです。運転手たちは１２日間、トラックの中でサウジの猛暑に耐え、辛い時間を過ごしたと語り、仲間の１人は暑さで気を失ったと言いました。

トルコはこの一件を厳しくフォローし、トルコのルフサル・ペクジャン貿易相は、今週、サウジの貿易相と電話で話しました。リヤドのトルコ大使館とジェッダのトルコ総領事館も、できるだけ早くドライバーたちを、税関を通過させるよう懸命に努力しました。

・・・とにかくサウジは、わけのわからないことを平気でする国ですからコワイですね。

警察が１５００万ドルの偽札を押収した

トルコ警察が、８月１日、イスタンブルで１５００万ドルの偽札を押収したと、治安ソースが言いました。

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警察は偽札を使った容疑者４人を逮捕しましたが、彼らはその後、釈放されました。容疑者らは貿易業者と名乗って、あるビジネスマンをだましたそうです。彼らはイスタンブルのカフェでビジネスマンと会い、ドルを安いレートで売ると持ちかけ、５０００ドルを担保として巻き上げたそうです。

警察はカフェの設置されていた防犯カメラの映像から捜査し、アタセヒル区の容疑者の住居と車を手入れしました。

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「シリアック正教会はイスタンブルの新しい財産だ」エルドアン大統領

８月４日　イスタンブルに新たに建てられるシリアック正教の教会は、イスタンブルの新しい財産になるだろう」と、エルドアン大統領が、８月３日、言いました。

エルドアン大統領は、イスタンブルに建てられるシリアック正教のモル・エフレム教会の起工式に出席しました。教会の建設は２年で終わるだろうと大統領は言いました。「この国土に昔から住んでいるアッシリア人コミュニティが必要としている祈りの場をつくることは、トルコ共和国の義務です」

[私たちはこの地域をほぼ１０００年間、イスタンブルを５６６年間統治してきた国民です。その長い歴史を通じて、私たちの国土は、つねにさまざまな宗教、民族、文化の、最も重要な人間の良心の中心でした」と、エルドアン大統領は付言しました。

「最近の１５０年間には、その統治に多くのトラブルがありましたが、私たちの共存の意志には、みじんの揺るぎもありませんでした。トルコに愛情と忠誠心を持ち、トルコに貢献する人はすべて、第一級のトルコ市民です」とエルドアン大統領は力説しました。

トルコは現在、シリアとイラクから来た４００万人のアラブ人、クルド人、テュルクメンのほか、ムスリム、アッシリア人、イエジディ人ら約４００万人を迎え入れていると、エルドアン大統領は言いました。スペインから北アフリカまで、すべての抑圧された人々に、トルコの門戸と心は開かれていたと、大統領は強調しました。[私たちの心にも精神にも、差別の入る余地はなかったし、今後もないでしょう」

「テロ・グループとその同盟者の真のターゲットは、私たちの共通の祖国であり、テロリストを失望させる最善の方法は、私たちの差異を私たちの最も大切な財産と考えることだ」と、エルドアン大統領は言いました。

・・・シリアック人はシリア人とは違います。いわゆるアッシリア人で、多くはキリスト教徒で、イラク、シリア、トルコのほか、ヨーロッパにもアメリカにも住んでいます。

トルコ中部で２０００年昔の化石が発見された

ほぼ２０００年昔の動物の化石が、中央アナトリア・クルシェヒル県で見つかりました。

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クルシェヒル県カマン地区のクルトゥル村では、７００万年昔の自然史を研究するために、２０１１年、考古学上の発掘が始まりました。ヒルファンル・ダム湖のそばの発掘では、象、霊長目の動物、キリン、馬、サイ、ネコ、猿の化石が見つかりました。

発掘は文化・観光省、アヒ・エヴラン大学（ＡＥＵ）、トルコ歴史協会の後援で、ＡＥＵの研究者アフメト・ジェム・エルクマン氏の指導で行われています。「化石はクルシェヒルの博物館に展示するつもりです」とエルクマン氏は言いました。「私たちは作業をつづけます。この発掘は長い時間が必要です。出土品はアナトリアの自然史に光を当てるでしょう」

「トルコは９万２０００人のシリア人の市民権を認めた」内相

トルコは、子供を含む９万２０００余人のシリア人に市民権を認めていると、８月２日、トルコ内相が言いました。

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「子供を含む９万２２８０人のシリア人の市民権を認めました。彼らのうち、４万７０００人は成人で、４万５２８０人は子供です。成人のほとんどは、教師、技術者など、生活費を稼ぐことのできる有資格者です」と、スレイマン・ソイル内相は記者団に語りました。

「現在、５４万７０００人のシリア人が、イスタンブルに住んでいます。彼らはイスタンブルに居住する許可をすでに取っています。当局は現在、大学生のほか、ビジネス経営を希望している人と、健康に問題のある人のみ登録しています」と内相は言いました。「イスタンブルでは、１月以来、７０００人のシリア人が、人道的理由で登録されました」

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トルコに住むシリア人の人口がトルコ人の人口の５％になった

８月３日　最大野党・共和人民党（ＣＨＰ）がまとめたレポートによると、現在トルコに住むシリア人はトルコの人口の５％までになったということです。

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イスタンブルのバスもトラムもシリア人だらけ

「トルコの“一時保護下”にあるシリア人の数は、３６３万９２８４人。一時宿泊センター外に住むシリア人の数は３５５万２０００人いる」とＣＨＰの副党首フェトヒ・アチュケル博士が言いました。「故国に帰ったシリア人は３３万７７２９人。トルコで生まれたシリア人は約４５万人。市民権を与えられたシリア人の数は７万８９４人。この数の中の４万７０００人は子供。シリア人の数は、トルコの総人口の５％近くになった」とレポートは言っています。

この数を県別に分析すると、５４万７０００人のシリア人が住むイスタンブル県が最多です。「マルマラ市町連合のレポートによると、イスタンブルでは、キュチュクチェクメジェ、バアジュラル、スルタンガジ、ファティフ、エセンユルトの各区にはそれぞれ３万人以上のシリア人がいる。バシャクシェヒル、ゼイティンブルヌ、エセンレル、スルタンベイリ、アヴジェラル区には、それぞれ２万～３万人のシリア人が住み、アルナヴトキョイ、バフチェリエヴレル、バイランパシャ、エユップ区には、１万～２万人のシリア人が住んでいる」とＣＨＰのレポートは言っています。

カザフで行われたシリア平和会議の１３ラウンドが終わった

カザフスタンの首都ヌルスルタン（旧称アスタナ）で行われたシリア平和会議の１３ラウンドが、８月２日、終了し、イドリブで市民の死傷者を出さないために共同の対策を取ることを決議しました。

　Hurriyet

会議の２日目には、２者会談、３者会談が行われて、最終宣言に合意しました。宣言は、トルコ、ロシア、イラン、シリア体制側と反体制側、カザフスタンのロマン・ヴァシレンコ副外相が出席したメーン・セッションで読み上げられました。

宣言は、各代表のシリア領土の保全、独立、統治権への関与を強調し、あらゆるテロリスト・グループに対する戦いをつづけることを力説しています。ゴラン高原の占拠に反対する代表は、関連する国際的取り決め、とくに国連安保理事会の決議４９７を尊重するべきだと主張しています。

獣医たちが傷ついたハゲワシを治療し、放してやった

トルコ南東部で、何週間も獣医たちの治療を受けた黒いハゲワシが自然に帰って行きました。

　Hurriyet

「傷ついたハゲワシはエーレンジェ村で見つかった」と、自然保護と国立公園管理技術者のギョクハン・シェケルさんは言いました。「治療が終わったハゲワシは、高い丘の上から自然に返してやりました」

傷ついたハゲワシは、シールト県エルフで、村人たちに見つけられ、治療のために、シールト大学の動物病院に運ばれました。３週間の治療でハゲワシはすっかり元気になったとシェケルさんは言い、この種のハゲワシはこのへんでは珍しいと付言しました。

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トルコ人人質２人がナイジェリアから帰国

８月２日　先週、アフリカのナイジェリアで誘拐され、その後、解放された４人のトルコ人の中の２人が、８月１日、帰国しました。

　Hurriyet「祖国に帰れて幸せ」と語るユルダクルさん

建設作業員のエルグン・ユルダクルさん（３５）とセイイト・エムレさん（２５）は、早朝、イスタンブル空港に到着しました。他の２人、ヤシン・チョラクさん（３３）とシェネル・アパルさん（４０）は、国際警察の調査のために、ナイジェリアに留まるよう求められました。

ユルダクルさんとチェリクさんは空港で記者団に帰国できた喜びを語りました。「身のまわりの物はぜんぶ取られてしまったが、祖国に帰れて幸せです」

４人は、７月２０日、ナイジェリアのカワラでさらわれ、ひどい体験をさせられたと言いました。「彼らは夜間、私たちを山地のほうへ歩かせ、昼間は私たちをかくまっていました」と２人は言い、４人を救ってくれたトルコとナイジェリア政府への信頼感を語りました。

「私たちは最後に殺されるのかと思い、心理的に参っていました。所詮、私たち人間です。彼らは殴ったり、虐待はしませんでしたが、心理的に辛い状況でした」とユルダクルさんは言い、２人は彼らを見捨てなかったトルコ政府に感謝しました。

ユルダクルさんによると、残っている２人も、国際警察の調査が終われば、できるだけ早く帰国する予定だそうです。４人のトルコ市民は、ナイジェリアの首都アブジャブから５００キロのカワラ県で武装戦闘員にさらわれましたが、ナイジェリア軍と警察の共同作戦で、７月２６日、救出ｓました。

無登録シリア人と不法移民がイスタンブルから退去させられた

イスタンブル知事室は、８月１日、声明で、７月１２日から始めた作戦で、これまでに１万２４７４人の不法移民と２６３０人の無登録シリア人を拘束したと発表しました。

　Hurriyet

この人たちはヨーロッパへ出稼ぎに行こうとした不法移民で、戦禍から逃れてきた難民とはまったく違う人々です。

不法移民は追放のための送還センターに送られ、シリア人はすべて一時的保護下にあるため、難民キャンプに送られたと。内務省が発表しました。

イスタンブルのアリ・イエルリカヤ知事は、７月３１日、バアジュラル区のデミルオレン・メディア・センターを訪れ、不法移民問題に関するトルコの対策を説明しました。「不法移民をイスタンブルから他県の送還センターに送るのに、３０台のバスが使われた」と知事は言い、「たとえば、アフガニスタンから不法な手段で来た移民を確実に送り返すために、飛行機１機をチャーターした」

イエルリカヤ知事はまた、現在、イスタンブルに住んでいる無登録のシリア人の数に言及し、当局は１万人から１万５０００人と推測していると言いました。

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