ゲイトウエイへの旅(フレデリック・ポール/ハヤカワ文庫)
アシモフ、ハインラインとともに御三家とも称されるアメリカのSFの巨匠。代表作のゲイトウエイシリーズの番外編を読み残していたので、30年ぶりに読んでみる。
シリーズ全体は、ヒーチー人が残した高度すぎる文明の遺産を利用して、行き先不明の宇宙船に乗り込む冒険から始まる物語だが、やがて生命の限界を超えた人格の保存=人工知能がメインテーマになる。この作品は、金星を舞台としたゲートウエイ冒険家の生態をメインとしつつ、ヒーチー人と人類の係わりを俯瞰する内容。
シリーズでは、確か微細構造定数が重要なカギのように取り上げられていたと思うが、そのあたりの作品は全て処分してしまった。結局、すべてのことを失い、忘れながら老いていくのが人の定めということか。だからこそ、ある意味で誰も死ぬことのないこのシリーズが、その無邪気さにもかかわらず、今なお魅力を保っているのか。
アシモフ、ハインラインとともに御三家とも称されるアメリカのSFの巨匠。代表作のゲイトウエイシリーズの番外編を読み残していたので、30年ぶりに読んでみる。
シリーズ全体は、ヒーチー人が残した高度すぎる文明の遺産を利用して、行き先不明の宇宙船に乗り込む冒険から始まる物語だが、やがて生命の限界を超えた人格の保存=人工知能がメインテーマになる。この作品は、金星を舞台としたゲートウエイ冒険家の生態をメインとしつつ、ヒーチー人と人類の係わりを俯瞰する内容。
シリーズでは、確か微細構造定数が重要なカギのように取り上げられていたと思うが、そのあたりの作品は全て処分してしまった。結局、すべてのことを失い、忘れながら老いていくのが人の定めということか。だからこそ、ある意味で誰も死ぬことのないこのシリーズが、その無邪気さにもかかわらず、今なお魅力を保っているのか。