saecotta's blog

折々の感動、思いをスケッチと作文で

筆柿

2010年11月20日 23時11分23秒 | スケッチ

筆柿を頂きました。
この柿は、三河湾に面した三ヶ根山の山麓に自生していた品種で、周辺の農家の庭先で育てられていた柿ですが、今では幸田町の特産品として有名になり、「筆柿の里」という道の駅も出来ました。

筆柿は、干し柿に似た形と、甘みが特徴ですが、実はこの柿は不完全甘柿というらしく、1本の木に甘柿と渋柿がなるのだそうです。
雄花と雌花が受粉して実った実は甘柿になり、受粉しないで雌花だけで実になったものは渋柿になるということですが、何故なのでしょう?
また、筆柿の苗をほかの地域で育てようとすると渋柿しかならないとか。

なかなかこだわりを持った面白い柿ですね。

葉はうちの柿の木。
柿の実は全部カラスにヤラレてしまいました。こんなことは数十年来始めてです。
せめてものなぐさめに、美しく紅葉した葉を拾い集めて観賞しています。

上欄のフォトアルバムは、またまた虫ネタ。
秋に生まれたアオスジアゲハの子たちが部屋のあちこちで蛹になっています。

蛹の姿はクスノキの葉っぱそっくり、葉柄も葉脈もあります。
生まれてからクスノキの葉っぱだけを食べて育ったから?進化論か自然淘汰論かわかりませんが、ほんとに不思議。

この子たちは、蛹のまま越冬して、来春羽化するのですが、間違って冬のさなかに羽化しないよう、家の中で一番寒い場所に移動させます。


菅並(すがなみ)

2010年11月05日 14時59分16秒 | スケッチ

スケッチ旅行の「かこう会」から湖北、余呉町菅並を訪れました。

福井県との県境の山々に囲まれたかなり大きな集落、

かつて茅葺だった三角屋根の家々が、現在も形はそのままで、新建材で覆われて数多く存在し、生活が営まれています。

どの家も、それぞれに意匠を凝らした装いで、風格があります。

粗土塗りの土蔵も、歴史的に価値のあるものらしいよ、と村の人が話してくれました。

周りの山は、うっすら紅葉が始まったばかりですが、このあたりは豪雪地帯、間もなくすっぽり雪に覆われるそうです。

集落の奥には、曹洞宗の洞寿院というお寺があり、こちらの伽藍も三角屋根が建ち並んでいます。

JR湖西線木之本駅から1日1往復バスが走っているようですが、まったく観光化されておらず、「日本昔ばなし」の世界に入ったような感じでした。

いつかもう一度、ゆっくり訪れてみたい所です。